14 :
水先案名無い人:
朝起きたら台所に蒋介石がいた。
蒋介石「お、おはようです」
俺「おはよう、蒋介石。・・・後ろに何持ってんだ?」
蒋介石「え!?な、なんでもないです! あー!勝手に取るなです!!」
俺「おー綺麗にラッピングしてあるなあ。誰かの誕生日プレゼント?」
蒋介石「これは・・・その・・・。・・・この国では、2月14日は誰かにチョコレートを渡す日だとテレビで見たです。
だから、特別に蒋介石が作ったのをヤスヒロにあげるです・・・。」
俺「え!ほんとに!?嬉しいなあ。ありがとう、蒋介石。まあ義理なんだろうけど」
蒋介石「あ、当たり前です!ほんとはヤスヒロには蒋介石手作りのチョコなんてもったいないですけど、
どうせ誰にも貰えないだろうから、哀れなお前に恵んでやるです。もっと感謝しろです。」
俺「ああ、義理でも本当に嬉しいよ蒋介石。じゃ箱開けるね。
おお凄い。チョコレートケーキだ。しかもハート型。義理なのに気合入ってるな。」
蒋介石「さっきから一言一言うるさいです!さっさと食べて感想を述べやがれです!」
俺「そう。じゃ、いただきまーす。・・・・・」
蒋介石「・・・ど、どうですか?」
俺「ちょっと苦いかも。でも美味しいよ」
蒋介石「そりゃあそうです!けどおこちゃまな舌のヤスヒロにはちょっと大人の味だったですかね。
まあでも、蒋介石が愛情込めて作ったのですから美味しくて当然ですけどぉ。」
俺「え?愛情?入ってるの?」
蒋介石「な!な、な、なに言ってやがるですか!そんなもん入ってねーです!
自惚れるなですぅ!と、とにかく!これからは心優しい蒋介石のことをもっと敬いやがれです!」
だって。こんな幸せなバレンタインデーは初めてだよ。
俺は幸せ者だなあ!ハッピーバレンタイン!\(^o^)/