臨場感を凌駕してリアルに於いて(ryのガイドライン

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677水先案名無い人
>>248に対する、各界の反応 (>>586の続き)

不安定な働き方は、親との関係を悪化させるのも事実だ。実際、「親にもうお金を借りられない」
というフリーターも多い。まず、フリーターである子どもを親は責めがちだ。
終身雇用などといういまはすでに存在しないものを前提に正社員になれという親と、
そんな場所からはとうに弾かれてしまったフリーター。親は子どもが三ヵ月ごと、半年ごとに
職を変えることを叱るが、そもそもフリーター生活が長引けば長引くほど、短期契約の
仕事しかないという現実がある。好きで仕事を転々としているわけではないのに、
親は「根性がない」などと無意味な精神論で責める。
結果、親子間で深刻な対立が起こり、絶縁状態になることも珍しくない。

これまで子どもを自殺で亡くした何人の親から聞いただろう。
「働けなくたって、何もしなくたって、そんな人間が一人くらい生きていてもいいじゃないか」と。
しかし、子どもにそれを許していなかったのは、ほかでもない、その親自身である。
死んでからやっと気づくのだ。役に立たなくても、働かなくても、ただ生きていてくれればよかったのだと。
(雨宮処凛『生きさせろ!』)