臨場感を凌駕してリアルに於いて（ryのガイドライン

山田きょう：それからクソ親父の皆様方。邪魔。
ゲオルク・ジークベルト・ストリウス・山田週：やめろッ！ 何をするッ!?
山田きょう：サヨウナラ。(崖から落とされる)
ゲオルク・ジークベルト・ストリウス・山田週：うわぁァァァーーーーーーッ!!!
山田きょう：あ〜スッキリした。
越後屋金子：何て事を！人の生命を何だと思っている！
山田きょう：別に良いじゃん。どうせ運命に選ばれなかった"其の他大勢"の塵＜エキストラ＞なんだからよ。
　　　　　　私達みたいなメインキャストと違って、奴らの存在には何の価値も無いのさ。
越後屋金子：理解出来ませんよ…。
山田きょう：答えはイノセンス。狂わんばかりの愛くるしさ。清らかさ。そして残酷さ。
　　　　　　其の心を捕らえて放さない美しい時間。或いは最悪の罪科。子供で在るから、純粋で在るから、
　　　　　　此れ程に残酷なのだと？そう、何物にも希釈されない心のブラックな部分。
　　　　　　然し私の場合は純粋故じゃない。"其れ"が私自身だからさ。
　　　　　　"自身"という高位の存在にある"其れ"は、私があらゆる事共を知った上で、
　　　　　　尚も希釈されず私自身で在り続ける。言ってみれば、残酷の理想形＜イデア＞とでも。

山田週　　：ひぃっ…！
山田きょう：扨。高い所は怖いかナ？
山田週　　：怖い…！怖いよぉ…！
越後屋金子：御願い…！やめてェ…!!
一ノ倉さん：きょう!! てめえーッ!!
山田きょう：これからキミは、此処から落とされて死ぬんだよ。
山田週　　：いや…！死に度く無いよぉ！
山田きょう：大好きな競馬場やソープランドにも行けなく成るんだよ。
山田週　　：ヤダァァァッ!!誰か！助けてェ!!
山田きょう：ヒャァ…堪んねェ…！おい、下の方。"雨"に気を付けな。
　　　　　　コイツ、ションベン漏らしやがった。次はクソが降るぜー！
一ノ倉さん：野郎ォォォ…!!
山田きょう：ヒヒッ…。おらァ！もっと泣け！喚け！
山田週　　：ウワァァァァッ!!怖い！怖いよーッ!!死に度く無いよーッ!!
山田きょう：最高だァ…ゾクゾクするぜッ…！今にもイッちまいそうだ…！
山田週　　：ウワァァァァァン!!アアアァァァァァァァッ!!
山田きょう：へへッ…。こんなエクスタシーは滅多に無いぜ…。
　　　　　　能く楽しませて呉れた…。やっぱ最高の素材だよな…。さあ、今楽にして遣るよ。
一ノ倉さん：やめろーッ!!
越後屋金子：あ…！あァ…！
山田週　　：グスッ…！エグッ…！楽に…するって…。助けて…呉れるの…？
山田きょう：ふふん…。死ネ。

山田きょう：あ〜あ。死んじゃった。
一ノ倉さん：うわぁぁぁっ！！
大家さん　：きょォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーッ！！
越後屋金子：あァ…！何て事を…！
越後屋銀子：い…や…！
越後屋金子：銀子…！
越後屋銀子：う…あぁぁ………。

きょう：こんな貧乏姉妹物語を考え付くなんて…。貴方には少しの良心も存在しないの…？
エンデ：今更何言ってるんだよ。それに"本人"の名誉の為に言っとくけど、発案者はボクじゃないからね。
きょう：扨は…クソ親父の仕業か…！
エンデ：違うね。
きょう：彼では…ないと…？
エンデ：違うねェ。非常に御満悦なのは事実だけど、アイツは今回、一介のギャラリーに過ぎない。
　　　　発案者はまた別の奴さ。何とまあ恨み深い逸材が居てね。
あす　：誰なの！
エンデ：アラン･スミシーと言ったら？
あす　：巫山戯るなッ！
きょう：監督様は匿名希望＜アラン･スミシー＞。矢張り何を訊いても無駄なようね。
エンデ：然し、其れにしても…。予想以上に粘って呉れやがる…。なァ？
あす　：何がッ！
エンデ：でもボクは慌てない。強がりは寧ろ崩壊の兆しだから。
あす　：煩いッ！
エンデ：へっ。分かってんだろ？ボクが只の戯れでこんな設定を作った訳じゃないと。起きないねェ？星の慟哭。
きょう：止めて…。御願いだから…。此れ以上此の子を悲しませないで…！
エンデ：9年前に生まれた御前等姉妹。だが今此の時、其の行為が此の事態を招いている。
　　　　天地の間の全ての諍いの元凶。皆に不快感を与えた下流社会のアンタ達。あ〜あ。こりゃ責任重大だ。
きょう：馬鹿な！クソ親父が招いた事態なのよ！私達に罪は無い！
エンデ：重要なのは罪科の在処じゃない。他者の評価だ。なあ、あす？御父さんは、こんな時、何て言うのかなァ？此の出来損ない！
あす　：ひぃッ…！
きょう：違う、あす！貴女は愛されるべき存在…！愛を受ける権利を持っている…！
エンデ：つまらねえ慰めしてんじゃねーよ！テメエが両親から碌に愛を受けてないのは分かってるんだぜ！
きょう：だとしても…！商店街の皆さんは違った筈よ…！
エンデ：ああ？名門山田家の面汚しが！テメエはクズだ！ゴミだ！ウジ虫だ！
　　　　生まれて来ても邪魔なだけなんだよ！大量の養育費がドブに捨てられんだよ！
　　　　誰もテメエなんか必要としてねーんだよ！死ね！死ね！死ねェ！
　　　　テメエの親もそう思ってるぜ！ヒャーハハハハハハハッ!!!!
きょう：駄目ぇ！聞いちゃ駄目ぇぇぇッ!!
あす　：う…う…。