タクティクスオウガのガイドライン Chapter-5
コーチ
「やっぱり上手くいくわけないわ。
それに4回転まわって何になるっていうの?
ミキティー
「4回転は難度レベル4だ。
そして4回転は金メダルへの源。
「だから4回転をすることは
高評価を取る一番の近道になるんだよ。
「そうすれば女子フィギュアオリンピック出場選手で
唯一4回転ジャンプをした私が金メダルを取れるに違いない…。
コーチ
「今井メロの登場で落ち着いたばかりなのに、
またすっ転ぼうというのね、あなたは。
ミキティー
「この状況の何処が落ち着いたって
いうんだッ、コーチ!
「私はオリンピック本番で4回転を飛ぶだろうと
日本の全国民に期待されているじゃないか。
そうさ、私に4回転を飛べと命じているのさ。
コーチ
「だからって…、4回転ジャンプしたって
すっ転んで負けるだけよ。
ミキティー
「ふざけるなッ!私がわざわざトリノくんだりまで来たのは、そんな台詞を聞くためじゃない。
「おまえたちは、このまま4回転ジャンプをしなくていいって言うんだなッ!
金メダルが取れなくてもいいって言うんだなッ!!
コーチ
「そんなに熱くならないで、ミキティー。これじゃ話したくてもできなくなるわ。
老人
「4回転まわって何になるというんじゃ。4回転は転倒しか生み出さん…。
「わしらは今のままでいいんじゃ。
無謀な挑戦をしなければ転倒することもないし、もしかしたら、メダルを取れるかもしれん。
ミキティー
「金メダルは取れないかもしれないんだぞッ。4回転飛ばないかぎりそれは変わらない。
「金が欲しくないのかッ。堂々と凱旋帰国して欲しくはないのかッ。
氷上の女王の誇りはどこへいったんだ!
オンダ選手
「あんたが無謀な挑戦をしなければ、メダルが取れるかもしれないんだよ。
「4回転ジャンプだかなんだか知らないが、結局すっ転ぶだけじゃないか。
金メダルなんて、あたしたちには関わりないことだ。
「あんたと同じことを言ってるマオちゃんも4年後には4回転飛べなくなるんだよ…。
あたしのオリンピック出場枠を返しとくれッ。
老人
「お願いじゃ、このまま普通に演技してくれんか。ここに4回転ジャンプを望む者はおらん。
「それに、4回転ジャンプだけで勝てるとでもいうのか。
氷上の女王だかなんだかしらんが、うぬぼれているだけではないのか!