平ちゃんのガイドライン

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32水先案名無い人
24 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 11:43:21 ID:3wTd1Jxk0
俺はシューティングゲームをやる時は、「ここで死んだら地球が滅びる!」って覚悟でプレイしているよ。
それが真のシューターだからね。
例えば4機いた場合、
1機目がやられたら「おお!山崎!おまえの死は無駄にしないぞ!」とか
2機目がやられたら「何てことだ!佐藤!おまえもやられたのか!」なんて叫んでいる。
当然4機目は俺だけど、やられた瞬間にゲーム機の電源を切る。
それも『うをーーーーーーーー3秒ルールだ!やられても3秒以内に電源切ればセーーーーーーーーーーフ!』って叫びながらね

最近家族も口を利いてくれないが、新のシューターに逆境は付き物だから気にしない。
33水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:12:33 ID:Hn+dikNQ0
37 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 12:02:44 ID:3wTd1Jxk0
つーかこれでも前よりはずっとマトモになったんだけどなwww
昔は格ゲーに嵌まっていて、「新小岩の貴公子」とまで呼ばれていて地元じゃ無敵だった。
池袋のゲーセンの大会で決勝で破れたんだが、
相手の攻撃が当たる度に「うおっ!」とか「くわたっ!」とか叫び
負けた時点で「くらっしゃっ!」とか叫びながら筐体に頭打ちつけていたら店員に止められたwww
あいつら覚悟ってものが分かっちゃいなんだよな。
格ゲーってのは生きるか死ぬかなんだよ。
リアルじゃ殺されなくとも、画面内でやられた時点で俺の自尊心は打ち砕かれて廃人になったんだからさ。
まあここまで復活したからさ、今となっちゃいい思い出だが...
34水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:13:08 ID:Hn+dikNQ0
51 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 12:14:07 ID:3wTd1Jxk0
つーかやっぱり関東中の猛者が集る池袋はレベルが高かったなwwwww
マジビックリしたwwww
俺より強い奴がたった一人とは言えいたんだからな...

俺も小6の時に新小岩に越してきたんだが、
なかなか友達が出来なかった...
ある日近所の駄菓子屋に行ったんだが、
そこにいたクラスメート達にも相手にされなかった
でも店先にあったクラッシュローラーをプレイすると状況が一変した。
『すげーーーー!平岡マジすげーーー!』
『おいおいwwww平岡が今ローラーで6匹も潰したぞ!』
俺のプレイにみんなが一喜一憂していた。
そう、おれはゲームのプレイで皆を驚かせ、そしてねじ伏せていった。
画面を通して会話していたんだよ。
「(どうだい?山崎、俺のプレイは?)」
「ああ、平岡、マジスゲーよお前....」
ディスプレイに反射するお互いの顔を見ただけで会話が成立した。
あの日以来俺はヒーローとなった。
クラッシュローラーの平ちゃん(へいちゃん)
それが俺の最初のあだ名だったなwww
35水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:13:54 ID:Hn+dikNQ0
57 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 12:19:36 ID:3wTd1Jxk0
まあ「クラッシュローラー」だけなら馬鹿の1つ覚えだし、
今のように神偶化されることまで至らなかっただろう。
俺が神として崇められたのはスクランブルの神プレイだったと思う。

当時周りにはヘタレプレイヤーしかおらず、せいぜい2−3面でやられていた。
そんな中に俺が入っていった。
「おお!平岡じゃん、おまえスクランブルは上手いのか?」
「平ちゃん、クリアしてくれよ」
みんなの期待がひしひし伝わってきた。
『ようし俺のプレイを見せてやるぜ!』
俺は筐体の前に立った、もう舞台は整っていた...
(続く)
36水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:14:58 ID:Hn+dikNQ0
64 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 12:23:34 ID:3wTd1Jxk0
第1エリア、これは練習エリアに過ぎない、余裕でクリアしたがなぜかみんなが驚いている。
「おいおいwwwww平ちゃんが全消ししたよwww」
「地上物全滅じゃんwwwwマジスゲーwwww」
もう称賛の嵐だった、既にボルテージが最高潮まで達してしまったようだ。
『(ああ、これで驚かれるのか...新小岩はレベルが低いなw
  松戸で鍛えられたこの腕を新小岩の奴らに見せつけるかwwww)』
俺のテンションも上がった。レバーを持つ手に力が入った。
たまに叫んだり、筐体を蹴ったりしながらのプレイだから、
駄菓子屋の婆さんも固唾を飲んで俺を見守っていた...
(続く)
37水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:15:27 ID:Hn+dikNQ0
70 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 12:27:52 ID:3wTd1Jxk0
第2ステージ、ここではUFOが編隊を組んで攻撃してくる。
だが編隊も本物の変態の前じゃただのひよっこに過ぎないからだ、
動きの軌道を把握している俺には敵じゃなかった。
俺はお約束とばかりにUFOを全消しした。
最後のUFOを倒した時は軽く筐体を殴った。
拳は痛かったが、おそらく駄菓子屋の婆さんの胃の方が痛かったと思う。
当然ギャラリーは興奮の坩堝と貸した。
「すげーよUFOなんて敵じゃないじゃんwww」
「やっぱすげー平チャンスゲー」
もちろん地上物の燃料タンクも破壊しつづけ、2面も余裕のクリアだった。
(続く)
38水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:16:06 ID:Hn+dikNQ0
79 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 12:36:22 ID:3wTd1Jxk0
第3ステージ
ここ新小岩近辺じゃこのステージをクリアした者がいないのか、
他の小学校の生徒達も俺のプレイに見入っていた。
『なんだよおまえら上平井小の奴らじゃんあっちに行けよ!』
『なんだよ小松小もいるじゃん!』
なんて他の小学校の生徒を愚弄し始めたやつもいたが、
俺が『いいじゃん、見せてやれよ。ニ上小のレベルを見せてやろうぜ』
と言ったら友人達は黙った。
そう、これは二上小のプライドを賭けたプレイにまで発展した。

本題に戻るが、第3ステージは破壊不可能な隕石が飛んでくるデンジャラスゾーン
だが俺は攻略法を身につけていた、それは地上スレスレを飛ぶ事で隕石を避ける事ができたからだ。
もちろん、地上物も的確に倒した。
ただ、ギャラリーの目を楽しませる為にもたまに隕石の中に飛び込んで
神業的な「隕石避け」を披露した。
「平ちゃん無理するなよ」「あぶねーよ!マジやべーって!」
そんな悲鳴も聞こえたが、このステージも無傷でクリアした俺には
そんな忠告は無意味であった事を彼らは思い知ったようだw
(続く)
39水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:16:37 ID:Hn+dikNQ0
95 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 12:44:46 ID:3wTd1Jxk0
いよいよ第4ステージだ
これまで誰も見た事がないステージにギャラリーはもう固唾を飲んで見守っていた。
ここは要塞入り口の超難関ステージだった。
おっと超難関ってのは一般ゲーマーのレベルであって俺にとっちゃイージーなステージに過ぎないがなwww
破壊出来ない敵もいるが、シューターの血が流れた俺にはそんな事は関係ない。
そんな敵にも攻撃を仕掛けた...むろん意味が無い行動だが、
しかしこれがギャラリーを盛り上げる事となった。
『平ちゃん、無理なんじゃねえの?こいつら死なないよ』
『平岡!逃げに徹しろよw』
そんな声が上がれば上がるほど俺は無意味な行動をとり続けていた。
叫んだり、そして筐体を蹴飛ばしたり、
その都度、怪訝そうな顔をした駄菓子屋の婆さんが店から出て来た。
今思うと悪い事をしたと思う...

だがこの面も無傷でクリアするとギャラリーは更なる大声をあげた。
そう、そこには小学校間のいざこざはすで消え去っていた...
(続く)
40水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:17:06 ID:Hn+dikNQ0
111 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 12:51:56 ID:3wTd1Jxk0
第5ステージの始まりだ。
このステージを見たものは誰もいないらしい。
みな固唾を飲んで見守っている。
上平井小、小松小、そしてニ上小だけじゃなく、通りかかった中学生や高校生もいた。
そして俺の奇行から目が離せない駄菓子屋の婆さんも....

第5ステージは機体操作のみが要求されるステージだ。
敵は一切いない、そう、敵の攻撃が無いんだ。
しかしトリッキーなコースで、無駄な動きや先のコースを知っていて事前に動きはじめないと
クリアが出来ないステージだった。
大騒ぎしていたギャラリーもこの面は静かに見守っていた。
俺はクールに燃料タンクを破壊しながらこの面もクリアした。

俺のプレイ以上に、トリッキーな面構成にギャラリーは驚いていたようだ、
『やるじゃねえかコナミw この面はあんたの勝ちだよw』
俺は心の中で呟き、いよいよ最終ステージに向った。
(続く)
41水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:17:55 ID:Hn+dikNQ0
121 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 12:57:46 ID:3wTd1Jxk0
クソw取引先から帰ってきた課長が『昨日の日報出せ!』ってうぜえwwww
まあすぐに会議室に向ったから続きを書くかwww

最終エリアが始まった。
またギャラリーが騒がしくなったが、俺が
『ふーーーっ、とうとう最終ステージまで来たか...』
と言った瞬間に辺りは一瞬にして静まりかえった。
その一瞬の静寂の後に
『平ちゃん、これがこれが最終ステージなのか!?』
『平岡マジスゲーよwwwwww』
もうステージは最高潮だった。

たまたま通りかかった同じクラスの女子(大場)が
『ちょっとゲームやっちゃいけないんだよ!平岡君明日先生に言っちゃうよ!』
と水を差すようなことを言って来たが、俺が反論するまもなく
周りのギャラリー達が一斉に大場を罵倒し始めた。
上平井小や小松小の奴らも一緒になって罵倒していた。
おそらく大場はトラウマになったと思う。
(続く)
42水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:18:42 ID:Hn+dikNQ0
148 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 13:09:45 ID:3wTd1Jxk0
最終ステージも第5ステージ同様に機体操作のみが要求されるステージだ。
敵は一切いない、そう敵の攻撃が無いんだ。
しかし前面と同じ演出のせいか『ステージに対する驚き』は無い代わりに
『俺の機体操作』に注目が集った。
『(コナミwこのステージは俺の勝ちだな)』
と心の中で呟きつつ、俺は最終ステージを進んだ。
正直忘れかけていたコースもあった為、ついに1基目がやられてしまった。
ギャラリーからも不安の声が漏れた、俺も無傷全面クリアを目指していたからこそテンションが落ちかけた
その時だ!

『平ちゃん!今やられたのは俺だ!1基目は俺だ!』

山崎が叫んだ...
俺の心にその言葉がグサリと刺さった...
正直泣きそうになった、はじめ人間ギャートルスの最終回を見た時のようなせつなさがこみ上げてきた。
俺は再びテンションをあげてステージを進んでいった。
43水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:19:39 ID:Hn+dikNQ0
175 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 13:16:19 ID:3wTd1Jxk0
そして....見えてきた、BASEが出現してきたのだ!
分かりやすい「これがボスです」というボスだ。
と言っても攻撃はして来ない。
ミサイルを落せば倒せるのだがタイミングが難しい、
これを倒せ無いとまたやり直す羽目になるが、
燃料の関係で1回目で倒さないと燃料切れで死ぬことになっている。
やり直しの意味が無いw
まるで今の俺の人生のようだwww

『(コナミよ...ずるいじゃねえかw)』そう思いながら絶妙のタイミングでボムを放った!

やった!ボスを倒した!
その時はギャラリーも大声をあげた、この時俺は筐体を蹴ったり叩いたりはしなかったが、
ギャラリーの声の大きさに駄菓子屋の婆さんも飛び出してきた。
おそらくこの1日で1年ほど寿命が縮まったかもしれない。
(続く)
44水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:20:39 ID:Hn+dikNQ0
188 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 13:21:08 ID:3wTd1Jxk0
最終面の後は再び1面に戻るが、1面が始まった時に
『もうこれからは1面からの繰り返しだよ、レベルも変わらない。』
と俺が言ったら周りも続きのプレイを要求しなかった。
俺も近くで見ていた子供(俺も子供だったが、相手は小学校低学年)にプレイを譲った。

その子がプレイしている間も俺に対するギャラリーの大絶賛は続いた。

『すげー二上小の奴マジスゲー』上平井小や小松小の奴らが叫んだ。
『ああ、おまえらの小学校とは違うからなw』と友達の一人が言ったが、
嫌味っぽい言い方じゃ無かったし、上平井小や小松小の奴らも
『ああ、二上小はすげーよ』と素直に認めていた。
(続く)
45水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:21:04 ID:Hn+dikNQ0
188 :番組の途中ですが名無しです :2005/12/01(木) 13:21:08 ID:3wTd1Jxk0
最終面の後は再び1面に戻るが、1面が始まった時に
『もうこれからは1面からの繰り返しだよ、レベルも変わらない。』
と俺が言ったら周りも続きのプレイを要求しなかった。
俺も近くで見ていた子供(俺も子供だったが、相手は小学校低学年)にプレイを譲った。

その子がプレイしている間も俺に対するギャラリーの大絶賛は続いた。

『すげー二上小の奴マジスゲー』上平井小や小松小の奴らが叫んだ。
『ああ、おまえらの小学校とは違うからなw』と友達の一人が言ったが、
嫌味っぽい言い方じゃ無かったし、上平井小や小松小の奴らも
『ああ、二上小はすげーよ』と素直に認めていた。
(続く)
46水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:21:54 ID:Hn+dikNQ0
224 :平岡 ◆sJDGkHos9o :2005/12/01(木) 13:29:15 ID:3wTd1Jxk0
そして、うちのクラスで唯一まだ俺を友人と認めていない、
クラスの中心的存在である佐藤が寄って来て
『マジで平岡はすげーな。おまえは友達だよ。これからは仲良くなろうな。』
と言ってくれた。
そしてその言葉の後に『もし2基目が死んだらそれは俺で3基目が平岡だよ』と付け加えてくれた。
その言葉が凄く嬉しかくて、正直泣きそうになったが
クールに決めたい俺は
『1機目が死んだのもウッカリミスだよ。本当なら1機でクリアしていたよ。』
と返した。すると佐藤も『そうだな、平岡なら1機で充分だよな』と返してくれた。
不覚にもここで泣いてしまった...
普通小学生がこんな事で泣いたら馬鹿にされるのが定番だが、誰も馬鹿にしなかった。
うちの学校の奴らはもちろん、上平井小や小松小の奴らも馬鹿にしなかった。
凄く嬉しかった。(一応、ここでEND)

隣りの席に外回りから帰ってきた先輩が座ったので一旦閉じる。
閉じる前にトリップ付けた、それじゃ ノシ