横山光輝のガイドライン 〜セカンドマン〜

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25水先案名無い人
こんな夜更けに、闇と風の中にジャイアントロボを走らせるのは誰だろう。
 それは草間博士と大作だ。博士はおびえる大作をひしと抱きかかえている。

草間博士  「息子よ、なぜ顔を隠すのだ」
大作   「お父さんにはセルバンテスが見えないの。カーフィアをかぶって、スーツを着ている・・・」
草間博士   「あれはたなびく残月だ・・・」
セルバンテス 「かわいい坊や、一緒においで。面白い遊びをしよう。BF団にはカッコいいオヤジ達がひしめいているし、怪ロボ達をを孔明がたくさん用意して待っているよ。」
大作  「お父さん、お父さん!きこえないの。セルバンテスがぼくになにかいうよ。」
草間博士 「落ち着きなさい、枯葉が風にざわめいているだけだよ。」
セルバンテス 「いい子だ、私と一緒に行こう。私のGR2がもてなすよ。お前をここちよくゆすぶり、泳ぎ、攻撃するのだ。」
大作 「お父さん、お父さん!見えないの、あの暗いところにGR2が!」
草間博士 「見えるよ。だが、あれはなかなか死なない村雨健二だよ。」
セルバンテス「愛しているよ、坊や。聞き分けのない子は嫌いだな。力づくでもつれてゆく!」
大作 「おとうさん、おとうさん!セルバンテスがぼくをつかまえる!セルバンテスがぼくをひどい目にあわせる!」

 草間博士はぎょっとして、ジャイアントロボを全力で走らせた。あえぐ大作を両腕に抱え、やっとの思いで館に着いた・・・
 大作ではなく草間博士はすでに死んでいた。「おとうさああん!」