>>883>>885 そんなことを書いたら、ネタにしたくなるじゃないか。
こんな夜更けに、闇と風の中に馬を走らせるのは誰だろう。
それは川相と井端だ。川相はおびえる井端をひしと抱きかかえている。
川相 「井端よ、なぜ顔を隠すのだ」
井端 「川相さんには梨田さんが見えないの。かんむりをかぶって、長い衣を着ている・・・」
川相 「あれはたなびく霧だ、キリがない・・・ナンチテ」
梨田 「いいバッター、一緒においで。面白い遊びをしよう。岸辺にはきれいな花が咲いているし、とっておきの駄洒落をたくさん用意して待っているよ。」
井端 「川相さん、川相さん!きこえないの。梨田さんがぼくになにかいうよ。」
川相 「落ち着きなさい、ぼくはなにも木塚ないよ。ナンチテ」
梨田 「いい子だ、私と一緒に行こう。私の娘たちがもてなすよ。お前をここちよくゆすぶり、踊り、凍らすのだ。」
井端 「川相さん、川相さん!見えないの、あの暗いところに梨田さんの娘が!」
川相 「見えるよ。だが、あれは大きなしだれ柳の幹だよ。ナンチテ」
梨田 「愛しているよ、井端。お前の美しい姿がたまらない。力づくでもつれてゆく!」
井端 「川相さん、川相さん!梨田がぼくをつかまえる!川相さんと梨田さんがぼくをひどい目にあわせる!」
井端はぎょっとして、馬を全力で走らせた。あえぐ川相さんと梨田さんを両腕に抱え、やっとの思いで館に着いた・・・
川相さんと梨田さんを回収していた井端はすでに過労死していた。