魔王のガイドライン3

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835水先案名無い人
 こんな真夜中に、浜辺で立っているのは誰だろう。
 それは鬼とバイトヘラーだ。鬼はバイトヘラーに話し掛けている。

鬼   「バイトヘラーよ、なぜこんなところに居るのだ」
バイトヘラー「鬼さんには伝説の漁師が見えないの。こんな時間に出てきて、大量法被を着ている・・・」
鬼   「あれはさざ波だ・・・」
漁師 「かわいい坊主、一緒においで。一緒に地引網を引こう。この海には稼げる魚がたくさん居るし、オタカラを昔の人がたくさん用意して待っているよ。」
バイトヘラー「鬼さん、鬼さん!きこえないの。漁師がぼくになにかいうよ。」
鬼  「落ち着きなさい、ヤドカリが耳にくっついているだけだよ。」
漁師 「いい子だ、3:47分にここに来なさい。潜水艦やトカレフたちがもてなすよ。お前の心をここちよくいたぶり、のめし、萎えさせるのだ。」
バイトヘラー「鬼さん、鬼さん!見えないの、あの暗いところに漁師が!」
鬼 「見えるよ。だが、あれは古いしだれ柳の幹だよ。」
漁師「愛しているよ、坊主。お前の力強そうな姿がたまらない。力づくでも網を引かせる!」
バイトヘラー「鬼さん、鬼さん!漁師がぼくにはなしかける!魔王がぼくに網をひかせる!」

 鬼はぎょっとして、車を全力で走らせた。あえぐバイトヘラーを両腕に抱え、やっとの思いで斡旋所に着いた・・・
 腕に抱えられたバイトヘラーはすでに地引網の魅力に取り付かれていた。


バイトヘル分を補給できればなんでもよかった。
今は反省している。