勝手に今日輝いていたレス大賞 85

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683水先案名無い人
12 名前: 名無し名人 [sage] 投稿日: 2005/11/01(火) 09:01:23 ID:e31xvUC6
趣味に将棋と書き、面接を受け合格し会社に入った。 
転職組の俺はとにかく結果を出さないと生き残れないと思った。その間、24で 
指す時間もめっきり少なくなっていった。とにかく成果を出さないと・・・ 

そんなある日、先輩Aさんとトイレで会った。俺の二次面接の面接官だった人だ。 
開口一番「おまえ、将棋好きか?」と聞かれた。「はい、好きです」と俺。 
「そうか…好きか……」話はそれで終わって俺は忙しいデスクに戻った。 

それから一年後、Aさんが会社を辞めた。 
Aさんが元奨励会員だったというのは辞めてから聞いた。色々話をしたかったと 
の思いが去来する。なぜ俺にそのことを言わなかったんだろう?とも考えた。 
理由も言わず静かにAさんは去って行った。窓から会社の玄関に向かって深々と 
頭を垂れるAさんが見えた。 
684水先案名無い人:2005/11/02(水) 13:29:27 ID:47V7Zizb0

すっかりAさんのことも忘れた師走。社内の大掃除をしていると先輩がAさんの 
使っていたデスクの引き出しのレールの所に挟まっていたA4紙を見つけた。 
「なんだこれ?」とくしゃくしゃに丸めそうになった紙を横目で見たら手書きの 
棋譜だった。「あ、それ、棋譜!」俺は反射的に声が出た。先輩は「キフ?」と 
反復する。その棋譜を先輩から貰い、帰宅後、盤駒で棋譜並べをした。 

それは、相矢倉のがっぷり四つで、先手が中盤から終盤にさしかかる所まで優勢を築い 
ていたが、後手の勝負手以降、形勢が混沌。その後ずるずる先手が後退しあっさり逆転負け 
した将棋だった。 
一番最後に『最終局』と書かれていた。 
△の印の後にはAさんの名前があった。 

Aさん、お元気ですか? 
24で調子の悪いとき、俺はその棋譜を見てます。 
すごい見にくい棋譜だけど、力がもらえるような気がして。 

※すんません。このスレ見て思い出したので書き込みました。 
 文章慣れてないから、変かも。        長文ゴメソ