Q:冥王星がクビに\(◎o◎)/! ど〜したらよいのでしょうか??
A:あたしのことを想い続けるのはもう辞めてください。
あたしは、どうすればみんなみたいに惑星と呼ばれる星になれるのか、いつも考えていました。
そしてみんなは、そんなあたしを「かけがえのない仲間だ」と言ってくれました。
みんなで太陽のあまりの熱さに文句を言いに行ったり、遠くの星々の事や、土星さんがやたら筋肉質な事とか、色んなことを語り合いました。
下手にみんなに近付こうてして、ずるしようとして転んで却って距離が遠のいたこともあります。
ばかばかばか あたしのやることは馬鹿としか言いようが無い なんて自分が嫌いになったこともありました。
「普通は自転なんてカンタンだろ ありえん ぜってーーありえん 相当の不器用か能無しだな」
「ほんとばか 本気で転ぶなよな」
あの頃のあたしは、いつも周りからそう言われ続けてきました。
けれど太陽系のみんなは違ったんです。 あたしが困った時にはいつでも駆け付けて どんなことでも助けてくれたり
「馬鹿か? 電気製品の近くでそんなつるつるしたものが裏返しになってたら、短時間で埃がたまるだろ!!」
なんて言われそうなことでも、笑ってすませてくれました。
それがどういうことか、あたしはようやく気付けたのかなと思います。
本来なら あたしが惑星ということは、惑星の本来の条件(あたしには難しくて、半分くらいしかわかんなかった)とは違うからよくないんだ
出来れば他の星の方が、条件にあってる
それがあたしのせいであたしが惑星という立場にあると あたしがいることで 惑星の定義が曖昧になるんだ
学者さんたちの多くがそんなことを言うようになったのは、最近になってからでした。
でもそういう人にかぎって
惑星の定義や条件は何かと聞かれると「角度とか」といきなり言ってきます。
あたしは切なくなりました。たしかに、あたしは勉強のできるほうじゃありません。
みんなよりもぐずだし 人前で一発ギャグなんていうのも恥ずかしくてできません。
147 :
名無し殿@花吹雪 ◆JS5tqGkjO2 :2006/08/30(水) 19:46:18 ID:vKWDE5m8O
でも、そんなあたしでもあなた方にはきめられたくないって思ったんです。 ただ周りからみて邪魔だからって理由で
みなさんの言うこともわかります。あたしにとってこの場所は、「かけがえのない大切」でした。
でも優しくしてくれるからって理由で 長々と居座って惑星なんだと言ってるあたしのことは
決して 見てて気分の言い光景ではなかったと思います。
だからあたしは、自分の居場所を守るため、戦うことを決意しました。
みんなに認めてもらうため、また太陽系のみんなと笑って過ごしたいから…だから、そのために。
でも、その道のりは決してして楽しくなんかありませんでした。
頑張ってみんなの倍自転したり よくわからない生命体を育ててみたり。
でも、やればやるほど あたしは気持ばかりが焦るばかりで、肝心の解決にはまったく至ってないことを実感させられるばかりです。
どうしてうまくいかないんだろう。何が違っているのか?
考えれば考えるほど、あたしの足は、太陽系から遠ざかっていました。
いままでなら考えられないことです。落ち込んだときなんて、気が付いたらみんなのとこに来ていたなんてしょっちゅうでした。
やっぱりあたさは違うのかな プロの領域なのかな あたしじゃ、だめなのかな。
あたしはもっと頑張ることにしました。お菓子を食べるのはやめました。 一秒間に2ミリの速度で自転しました。
自分でも驚きました。こんなに頑張ることができるなんて。
でも、あたしへの判決は「惑星から除外」。
最後に、みんなに言っておきたいことがあります。
1 ちーちゃんへ ちーちゃんはわがままだけど、これからはちゃんと、火星ちゃんや水さん、金星の言うことを聞くんだよ。
2 木星、天ちゃん、あなたたちはあたしのライバルであり目標だった。これからもみんなを引っ張っていってね。
3 土星さん、海王さまへ
あたしのことで怒ってたみたいだけど、気にしないでね。2人とも、沢山笑わせてくれたよね。楽しかったよ。
4あたしはもう惑星じゃないけど、いつか昔の教科書や本であたしを見掛けたとき、そっと、あたしのことを思い出してください。今のあたしじゃないけど、あたしです。
みんな、ありがとう。
あたしを惑星と呼んでくれたみんなへ
冥王星より