まあ、アシタカの「自然との共生」への思い入れは凄まじいものがあるからな。
村の防衛中に襲ってきたタタリ神に、呪い貰った関連で、嫌々こっちにやって来たみたいなんだが、
まず武器が凄い。ただの弓矢で何人も殺してくる。手土産に持ってった石火矢をみて「それじゃ獣がタタリ神になっちゃうよ、
文明人」という顔をする。製鉄業者はいつまでもエコロジィには慣れないらしい、みたいな。
絶対、その弓4本より、俺らが持ってきた石火矢5梃の方が強い。っつうか、その威力ほぼ呪いのおかげじゃねえか。
で、アシタカが争いに割って入る。やたら割って入る。女尊男卑のタタラ女と人間嫌いな森の連中もこのときばかりは北からの客人を尊敬。
普段、目もあわせないらしい猩々が「人間よこせ」とか言ってる。お前らホントに森の賢者か? 畜生、氏ね。
右腕も凄い、まず汚ねぇ。ウニョウニョとかこびりついてる。 祓え。シシ神の森で祓え。つうか切り落とせ。
で、やたら仲裁。仲裁して「生きろ」とか言う。美しいものにだけ言う。差別とかそんな概念一切ナシ。
ただただ、仲裁。アシタカが仲裁して、アシタカがサンに救いの手を差し延べる。乙事主には回ってこない。やっぱ美しくないからか。畜生。
あらかた片付けた後、「どうした首を返してないじゃないか?」などと、残ったジゴ坊を脅す。畜生。
で、アシタカ一同、5日くらい争いを仲裁した後に、サンと二人で首の返還とラブシーンをやる。
「今日は森も蘇っちゃう」とか山犬の娘が言う。おまえ、物の怪どころか絶対薬やってるだろ?
アシタカも「ああ、全部終わっちゃった、サン、あなた素敵ね」とか言う。黙れ小僧、モロの物真似すっぞ。
サンが「でも人間は許せないわね」とか言って、アシタカが「ヤックルに乗って会いに行くから大丈夫さ」とか言う。
アシタカンジョークの意味がわかんねえ。畜生、結局タタラ場で暮らすのかよ、氏ね。
まあ、おまえら、アシタカに「自然との共生」訴えられたら、要注意ってこった。