諸君、私は革命が好きだ
諸君、私は革命が好きだ
諸君、私は革命が大好きだ
ビラ配りが好きだ デモが好きだ カンパが好きだ 海賊放送が好きだ 地下新聞が好きだ
テロルが好きだ 武力蜂起が好きだ 暗殺が好きだ 粛清が好きだ
宮殿で 政庁で 議会で 裁判所で 都市で 農村で 工場で 倉庫で 牢獄で 処刑場で
この世のありとあらゆる場所で繰り広げられる革命行動が大好きだ
時間を合わせた革命軍の一斉蜂起が 人民と共に首都を制圧するのが好きだ
空中高く掲げられた赤い旗が 火をつけられ灰になった時など心がおどる
戦車兵の操るT72 の125mm が 敵戦車を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて 燃えさかる戦車から飛び出してきた敵兵を、車載機銃で薙ぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった
足並みをそろえたデモ隊が 警官隊を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新人が、既に気絶した警官に、何度も何度も旗竿を振り下ろす様など感動すら覚える
保衛の走狗を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
命乞いする核心階層が 私の降り下ろした手の平とともに、金切り声を上げる重機関銃で ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れな反革命派が法廷闘争を挑んできたのを、完璧な理論武装と銃剣のような弁論で、
彼の主義主張もろとも木端微塵に粉砕したときには絶頂すら覚える
保衛の急襲部隊に無茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずのアジトで、女の子が拷問され殺されていく様は、とてもとても悲しいものだ
軍の戦車隊に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
軍の憲兵隊に追いまわされて地下道を害虫のように這いずりまわるのは屈辱の極みだ
諸君 私は革命を 地獄の様な革命を望んでいる
諸君 私に付き従う同志諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なる革命を望むか?
情け容赦のない 糞の様な革命を望むか?
罪無き人々が悶え苦しみ流す血潮と、無垢なる子供達が呪いとともに流す涙とが大地を埋め尽くす 煉獄の様な闘争を望むか?
『革命! 革命! 革命!』
宜しい、ならば革命だ
我々は満身の力を込めて 今まさに振り下ろされんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間 堪え続けてきた我々に ただの革命では もはや足りない!!
大革命を!! 一心不乱の大革命を!!
我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ革命派にすぎない
だが諸君は 一騎当千 の古強者だ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と1人の軍集団となる
我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
肖像画をつかんで引きずり降ろし 銅像を引きずり倒し打ち砕こう
連中に自身の存在そのものの罪の重さを思い出させてやる
連中に我々の復讐の刃の冷たさを思い出させてやる
天と地のはざまには 主体思想では思いもよらない事があることを思い出させてやる
血と涙を啜る者となり、この国のすべてを破壊しつくしてやろう
革命軍指揮官より全作戦部隊に
目標 政府を僭称する強盗団の首領にして人民の敵 金ユーラ!!
「皇鉄龍」作戦 状況を開始せよ
征くぞ 諸君