「ゲイだ――」
「何だと?」
「ハードゲイだよ。」
「―― ぬう。」
「俺があんたの付き人をするんだ。」
「―― 面白いね。」
「面白いだろう。」
馬鹿な――
郷は思っていた。
付き人だと?
お前――
お前自分の姿を鏡で見てみろ――
それは――
それは付き人どころか突き人になろうって格好じゃないか――
ハードゲイは猛っていた。
この男を突きたい。
尻の穴を突き通して犯したい――
きんたまでそう思う。
尿道でそう思う。
前立腺でそう思う。
カリでそう思う。
竿でそう思う。
玉でそう思う。
尿道口でそう思う。
裏筋でそう思う。
尿道隔部でそう思う。
陰毛でそう思う。
海綿体でそう思う。
包皮でそう思う。
亀頭の先でそう思う。
玉袋の皺の奥の奥のそのまた奥でそう思う。
ペニス全体でそう思う。
思っている。
ヒロミ郷を犯したい――
454 :
水先案名無い人:2005/07/10(日) 12:17:00 ID:Wz8SRfZ40
>448-449
見事――
――そろそろ決着をつけよう。
ドアが音を立てている。
まるでつるつるしたもの巨大なものが、体をぶつけているかのような音だ。
――ドアを押し破ったところで俺を見つけられはしまい。
――いや、そんな。
あの手は何だ?
今のは何だったのだ?
窓に
窓の向こう側に――
突き人ワロスwwwww
何と言うゲイだ――
郷は内心舌を巻いていた。
普通男色が男を狙う際には、その気配を隠すものだ。
犯気を隠しに隠し――ここぞと言う時、その一時に獣を解き放つ。
しかし――
この男は違った。
猛り狂う股間を隠そうともしない。
激しい腰の動きを止めようともしない。
全身から獣性を放ち、なお付き人になろうというのである。
面白い。
面白いな。
こういう感覚は好きだな。
見ろ、俺を。
お前の圧力で、思わず頷いてしまっているじゃないか―――
これでは尻穴を広げて待っていると取られても仕方が無い。
全く――
全く何と言うゲイか。
漆黒のレザーが、艶やかだった。
「いいんだね。付いちまっても。」
「仕方が無いね。頷いちまったんだから。」
「なああんた。バク天と喧嘩するつもりはないかい。」
「何だって?」
「大田の間抜け面を引っぱたいてやろうって言ってるんだよ。」
「――うむう。」
「田中の残ってる方の金玉を蹴り上げてやろうって気は無いのかい――」
「――正気で言ってるのかい。」
「何、振り付けや小道具は用意してある。あんたは好きなように俺のノリに着いて来てくれれば良い――もっとも、着いてこられればの話だがね。」
「良いのかい。好きにやっちゃって――」
「そうして欲しいんだよう。あとは俺がうまくPVにまとめるさ――」
「おきゃあっ!」
「ふおぅっ!」
ふたりの唇から、激しい気合いが迸った。
たまらぬ−−−たまらぬハードゲイであった
「たまらぬなぁ」
「たまりませんね」