子供の入学祝いを横取りのガイドライン

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28水先案名無い人
何の気もなくスーパーへ入ると、広告板いっぱい位な大きな字で、【鯛のお造予約済み】と書いてある。
私の顔を見てみんなわぁと笑った。私は気恥ずかしいから、「入学祝しちゃおかしいか」と聞いた。
すると客のババアが、「あらそれ美味しそうね〜私買うから譲って」と言った。美味しそうだろうが不味かろう
がおうが、私の銭で私が注文したのに文句があるもんかと、さっさと会計を済ましにレジへ行こうとした。
一秒経って帰ろうとすると「私だって食べたいの!あんた別の買えば?」と言い出した。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
鯛の活け作り(反対語は、鯛の喉のタイノエ)のようなもので、誰も誉め手はない。
田舎者は此呼吸が分からないから、どこ迄押していっても構わないという了見だろう。
一時間も歩くと買い物する店もないような狭い都に住んで、外に何も店がないから、鯛のお造りを
金塊のように強奪するんだろう。憐れな奴らだ。
子供の時から、こんな教育されるから、いやにひねっこびた、植木鉢の楓見た様な小人ができるんだ。
無邪気なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。ババアの癖に乙に毒気を持ってる。
「こんな横取りが面白いか、卑怯な冗談だ。君らは卑怯という意味を知ってるか」と店長に言ったら、
「新参者が古参の買い物を邪魔するのが怒るのが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。
やな奴だ。
わざわざ家から、こんな店に買いにきたのかと思ったら情けなくなった。