子供の入学祝いを横取りのガイドライン

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13かあちゃんのコピペ改造1
幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。
学もなく、技術もなかった母は、個人商店の手伝いみたいな
仕事で生計を立てていた。
それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので
何とか母子二人で質素に暮らしていけた。
娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を
持って、近所の河原とかに遊びに行っていた。
給料をもらった次の日曜日にはクリームパンとコーラを
買ってくれた
14かあちゃんのコピペ改造2:2005/04/12(火) 00:21:20 ID:slOScRma0
ある日、母がスーパーでお祝い用の鯛のお造りを予約してくれた。
俺は生まれて初めてのお祝い用の鯛のお造りに興奮し、
母はいつもより少しだけ豪華な夕飯を準備してくれた。

スーパーに着き、鮮魚のチーフから鯛をカゴに入れて
少し歩き出したら
ババァが
「あらそれ美味しそうね〜私買うから譲って」
と言うが早いがカゴから取り出して
自分のカゴに入れようとした。
15かあちゃんのコピペ改造3:2005/04/12(火) 00:21:58 ID:slOScRma0
無論若い客は
「それはうちが注文してあったんです!」
と取り返そうとした。
だがババァは
「私だって食べたいの!あんた別の買えば?」
と立ち去ろうとしたが、
若い客はババァの腕をつかんで引きとめ口論に。
鮮魚のチーフが出てきてババァに
「このお客様が注文されたものですから!」
と言ってもババァは聞かない。
あいにく別の鯛も売り切れ。
16かあちゃんのコピペ改造4:2005/04/12(火) 00:22:21 ID:slOScRma0
ついに店長呼ぶことになったが、
悪いことにババァは店長の知り合い。
なんと、ババァに鯛を買わせてしまった!
若い母親は「この子のために注文までしたのに!」と反論したが、
店長は
「こちらは昔からの住人の方ですので・・・申し訳ないですが・・・」
そのお客は半泣きで買い物カゴをその場に叩きつけて
「2度と来ない!」と 帰っていった。
鮮魚の人も、周りの客もみな呆れと非難の混じった顔で店長を見ていた。
17かあちゃんのコピペ改造5:2005/04/12(火) 00:23:11 ID:slOScRma0
帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは
外のベンチでカップラーメンを食べて帰った。
電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら
母は「母ちゃんバカでごめんね」と言って涙を少しこぼした

俺は母につらい思いをさせた貧乏と無学がとことん嫌になって
一生懸命に勉強した。
新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの社会人になった。
母も喜んでくれた

そんな母が去年の暮れに亡くなった。
死ぬ前に1度だけ目を覚まし思い出したように
「鯛、ごめんね」 と言った。
俺は「楽しかったよ」と言おうとしたが、
最後まで声にならなかった

・゚・(つД`)・゚・ ウワァァァン
〜糸冬〜