「それが水銀燈の仕様だ」、人形師ローゼンがドール不具合騒動を一蹴
2005年 1月25日
「これが、私が考えたドールだ。胸の大きさについていろいろ言う人もいるかもしれない。
それは他のドールや水銀党の党員が、この仕様に合わせてもらうしかない」
ところが、品薄の次に話題になったのが、
水銀燈に各種の不具合があるとの指摘だった。インターネット上では、
内容の真偽は別として水銀燈の不具合に関するサイトが数多くある。一部週刊誌も取り上げた。
水銀燈の不具合と指摘されている現象のうち本誌もその1つを体験した。
取材した中校生は、これではアリスゲームを楽しめないと不満を訴えた。
本誌の疑問に関してローゼン氏は次のように説明した。
「一番美しいものを作った」
「胸はこれ以上小さくしたくないし、羽の命中精度もこれ以上高くしたくなかった。
目元のしわも狙ったもの。それが仕様。これは僕が作ったもので、
そういう仕様にしている。明確な意思を持っているのであって、間違ったわけではない。
世界で一番美しいものを作ったと思う。
一流企業が開発したマルチメディア機に対してボタンを押しても反応しないのはおかしいと
難癖をつける人はいない。それと同じこと」
水銀燈の仕様も、ローゼン氏ならではの成功体験の結晶という面は否定できない。
人形の胴体がない問題は、あくまでも使い方の問題にすぎないというのがローゼン流。
水銀燈は、今後のローゼングループの行方を大きく左右しかねない商品だ。
それだけに一部とはいえ騒ぎとなっていることに電機業界の関心も高い。