親愛なる夜神月君へ。
誕生日おめでとう。あなたがこれを読むときは、
おそらく私はもうそばにいないでしょう。
だから、プレゼントの代わりに聞いて下さい。
月君、いいですか、決して誰も恨まないで下さい。
私、思うんです。愛する気持ちも、憎む気持ちも、
最初は人を思う気持ちから生まれたのだと。
悲しいことに、思いは時として相手に届かず、
愛が憎しみに姿を変えることもあるでしょう。
そんなときは、私との手錠生活を思い出して下さい。
鬱陶しくても鎖を切りたくても、決して外せなかったあのころを。
どうか、生き続けて下さい、月君。
傷つくことを怖れず、真っ直ぐに人を愛して。
あなたに出会えて、本当に幸せだった。
竜崎、永遠に夜神月の心とともに。