我々は革命的ドラえもん主義者同盟骨川派である。
我々同盟はこのような卑劣かつ醜悪なファシスト=戦争翼賛分子の企みに対して、
階級的怒りを込めて断固たる鉄槌を振り降ろすものである。
そもそも同志藤子不二雄がこの世に残した大傑作「ドラえもん」とは、諸君らの妄想
するような戦争犯罪の正当化と右翼賛美とは遠くかけ離れた、偉大なるプロレタリア
芸術なのだ。それは作品の世界観、キャラクターの暗喩するものからも明々白々な
確固たる事実と言える。それをねじ曲げる行為は全ての人民への敵対であり、我々
はこれを打ち砕く。
ドラえもんに登場する主要キャラクターである「のび太」は間違いなく弾圧され搾取
される労働者の姿そのものである。その敵対分子である権力の暴力装置、残忍で
不条理な恐怖をまき散らす抑圧者を象徴するものが「ジャイアン」であり、その提灯
持ちとして二枚舌を駆使し、コウモリのように態度を二転三転させては労働者階級
の破壊を画策するプチブルジョア分子が「スネ夫」である。これ以外の解釈は一切
存在しない。
この事実は「お前のものは俺のもの俺のものは俺のもの」というジャイアンによる
台詞によって端的に証明されている。のび太から漫画やゲームを取りあげたりす
るのは、権力が労働者人民から不当かつ一方的に搾取する様そのものであるし、
自らのマッチョ的名誉欲によってのび太を野球に強制動員し、何の利害もない隣
町のチームと戦わせるエピソードは、かつての太平洋戦争におけるヒロヒトと軍部
の犯罪的徴兵を想起させるものである。
「ドラえもん」はこれら反動に対して未来社会=きたるべきコミューン共同体社会
から訪れた人民の同志であり、反帝の戦いを支援すべく、人民に蜂起のための
武器を与え、これを駆使して走狗と戦う非力な労働者こそが「野比のび太」なの
である。もちろん「ジャイアン」「スネ夫」もまた、本来的には人民であることを忘
れるわけにはいかない。
彼らもまた、戦後資本主義下の偽民主教育によって歪められた被害者なのだ。
彼らの担任が、未だに体罰を実行しているファシスト教師であることからも伺い
知れるだろう。
これら日常の抑圧から解放された、劇場板でのドラえもんでは、スネ夫ジャイアン
も本来の労働者の良心を取り戻し、英雄的な連帯もって更なる敵とのたたかいを
かちとっている。言うまでもないことだが、「のび太の宇宙開拓史」のモチーフは
成田=三里塚闘争であるし、「のび太の宇宙小戦争」はパルチザンのたたかいを
描くとともに「ピリカ(アイヌ語で「美しい」の意味)星」の名前からも示される通り、
日帝からのアイヌ解放のたたかいのメタファーでもあるのだ。
このように、ドラえもんを極右の走狗であるかのごとくでっち上げる、無謀な謀略は
とうに大破産しているのだ。我々同盟によって、諸君ら反動の欺瞞性とファシズム性
は完全に暴露されたのだ。
しかしながら我々は諸君らのことを藤子プロに通報するようなことはしない。何故
なら藤子プロもまた我々の永遠の同志であるドラえもんを引越し屋のイメージ
キャラに転落させるという恥ずべき愚挙に及び、その一方で著作権恐喝をもって
本来的語り部であるファンのWebに対する卑劣な弾圧を行なっているからである。
我々同盟は諸君らの全く蒙昧な解釈をこの場で徹底的に糾弾し、せん滅粉砕するだろう。
そして全てのドラえもんが、現在の青ではなく、本来の色である「赤」に塗られる日まで連続的に決起する。
革命的ドラえもん主義者同盟 骨川派
同志の連帯に感謝する。
空地のとなりに居を構える神成さんへの度重なる白色テロが、ほとんど全て野球
のボールであることを考えて欲しい。これは戦争準備そのものが多大なる人的物
的脅威になりえることを示している。同志藤子不二雄は米原潜事故のような、軍に
よってもたらされる惨事に警鐘を鳴らしていたのだ。
また、ジャイ子はトロツキスト=国際主義者である。
彼女の名は
JA panese(日本の)
I nternational(国際主義的な)
CO mmunist(共産主義者)
の頭文字から取られたものである。
しずかちゃんに関しては我々同盟は関知しない。前衛的ヌーディストである可能性が高い。
我が同盟軍の登場によって屁の書き込みが激減し、結果的にこのデア・アングリ
マーラが沈没を始めたことは我々の戦いの成果であったことを確認したい。
先日、右翼=ファシストによる卑劣極まる謀略が我々たたかうプロレタリアの側に
よって補足され、ここに暴露されたことを報告する。
我々の永遠の同志である偉大なる革命家、藤子不二雄が長年暖め続けていた秘蔵
の大作「ドラえもん のび太の南京大虐殺」が、同志の書斎から発見さた。その内容
とは、夏休みの自由研究の課題で「南京大虐殺は有ったか無かったか」について
意見対立したのび太たちがタイムマシンで事実を調査に行き、暴虐の限りを尽くす
日本軍のあまりの非道さを目の当たりにした5人が階級的、人道的怒りをたぎらせ、
ファシストの狂犬を粉砕し、南京の人民を守るべくたたかいぬくという、まさに人民映画
ドラえもんの真骨頂とも言うべき作品であった。その意志を受け継いだ同志によって
制作、コロコロコミック掲載が準備されていた。この圧倒的な大攻勢によって窮地に
立たされた小学館SAPIO編集部の私兵は、憎むべき白色テロの牙をむいたのだ。
某日深夜、覆面にサングラス、手には短刀やマサカリといった武装を懲らした
テロリストが、コロコロコミックの編集部を襲撃したのだ。リストラをちらつかさ
れて駆り立てられた彼らSAPIO老人編集員は、恐怖心と後ろめたさにブルブル
と震える手でなんとかドアを破壊し、コロコロ編集部に乱入、日ごろの憂さばら
しとばかりにヒステリックに室内を破壊に及ぶが、急行した全学連の防衛隊を
目の前にするやいなや、奴等テロリストはたちまち戦意を喪失、短刀をほうり
投げて潰走した。
しかし我々の同士が駆けつけたときには、同志の最高傑作の原稿は、卑劣な
テロリストの手によって既にライターで放火されそのほとんどが焼失していた。
表紙のタイトル「のび太の南京大虐殺」にいたっては、わずかに「南」と「大」の
字が確認できるだけであった。同志の手によって必死に復元が試みられたが、
残念ながら当初の勇姿を取り戻すことはかなわず、結果としてでっち上げられ
たのが「ドラえもん のび太の南海大冒険」だったのである。
天国の同志藤子F不二雄よ。見ていてくれ。我々はこの虐殺的大謀略を必ず打ち砕く!