こんな夜更けに、闇と風の中に馬を走らせるのは誰だろう。
それは父と子だ。父はおびえる子をひしと抱きかかえている。
父 「息子よ、なぜ顔を隠すのだ」
子 「お父さんには魔王が見えないの。デュアルショックを股間に当てている・・・」
父 「父もショックだ・・・」
魔王 「かわいい坊や、一緒においで。面白い遊びをしよう。テレビには平八が映し出されているし、終始無抵抗で殴られ続けているよ。」
子 「お父さん、お父さん!見えないの。魔王と目が合ったよ。」
父 「落ち着きなさい、まずパンツを穿いてほしいよ。」
魔王 「いい子だ、私と一緒に探そう。私のパンツが見つからないよ。行為を見られたことに驚き、焦り、動揺しているのだ。」
子 「お父さん、お父さん!見えないの、あの脚に引っ掛けたままのパンツが!」
父 「見えるよ。だが、床に投げ出されたコントローラーがなおも振動を続けているよ。」
魔王「もう隠しようがないよ、坊や。この気まずい空気がたまらない。笑ってでもごまかす!」
子 「おとうさん、おとうさん!魔王が鉄拳3を選ぶ!魔王のセンスを評価する!」
父親はぎょっとして、馬を全力で走らせた。あえぐ平八のKO負けを見届け、やっとの思いで館に着いた・・・
魔王の醜態に腕に抱えられた子も一発KOです。