魔王のガイドライン2

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527水先案名無い人
 こんな夜更けに、闇と風の中に馬を走らせるのは誰だろう。
 それは父と子だ。父はおびえる子をひしと抱きかかえている。

父  「息子よ、なぜ顔を隠すのだ」
子  「お父さんにはあの東京ドーム20個ぶんくらいものが見えないの。単位とか無くて、何坪とか何?fとかを超越している・・・」
父  「あれは伸びていく自転車で二時間の通学路だ・・・」
宇宙 「ヤバイ坊や、一緒に膨張しまくり。バナナで釘打つ暇も無く死のう。積分計算で出てきただけで上手く扱えないし、演算子を無限の馬力がたくさん用意して超何も無いのだよ。」
子  「お父さん、お父さん!きこえないの。宇宙が億年とか平気で出してるよ。」
父  「超のんびりなさい、有限って事にするだけだよ。」
宇宙 「マジヤバイ子だ、小学生と一緒に行こう。最も遠くから到達する光たちがもてなすよ。お前を無限のままゆすぶり、fと置いてみたり、超寒いのだ。」
子 「お父さん、お父さん!見えないの、あの暗いところに超がんばるハッブルが!」
父 「見えるよ。だが、あれは徒歩10分のトイレだよ。」
魔王「観測しているよ、坊や。地球のヤバすぎる姿が怖い。力づくでも話のわかるヤツだ!」
子 「おとうさん、おとうさん!宇宙が馬力を凄すぎる!宇宙がヤバさをもっと知るべきだ!」

 父親はぎょっとして、自転車を超ガラガラで走らせた。ヤバイ子供を両腕に抱え、やっとの思いで宇宙の端の外側に着いた・・・
 腕に抱えられた子はすでにそういうレベルじゃない。