魔王のガイドライン2

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186水先案名無い人
こんな夜更けに、闇と風の中にタケコプターを走らせるのは誰だろう。
それはドラえもんとのび太だ。ドラえもんはおびえるのび太をひしと抱きかかえている。

ドラ「のび太くん、涙と鼻水たらしてどうしたのみっともない」
のび太「ドラえもんにはスネ夫が見えないの。奇抜な髪型で、自慢話をしている・・・」
ドラ「あれは虚言癖のある可哀想な子だ・・・」
スネ夫「みんな、僕の別荘においで。面白い遊びをしよう。岸辺にはきれいな花が咲いているし、金の服を僕の母さんがたくさん用意して待っているよ。のび太は連れてかない」
のび太「ドラえもんドラえもーん!たすけてえ。ジャイアンが不機嫌だ。」
ドラ「落ち着きなさい、一人でできない喧嘩ならするな!」
ジャイアン「のび太、むしゃくしゃする。殴らせろ。お前をギッタギタの、メッタメタにして、歌うのだ。ホゲ〜♪」
のび太「ドラえもん、ドラえもーん!こんなんでぼくは本当にしずかちゃんと結婚できるの?」
ドラ「できるよ。未来は決まってるんだ。」
出来杉「愛しているよ、しずか。お前の美しい姿がたまらない。力づくでもつれてゆく!」
のび太「ドラえもん、ドラえもーん!出来杉がしずかちゃんをつかまえる!出来杉がぼくを毒男にさせる!」

ドラえもんはぎょっとして、タイムマシンを全力で走らせた。あえぐのび太を両腕に抱え、やっとの思いで22世紀に着いた・・・
のび太の子孫のはずのセワシは既に消滅していた。