ローゼンメイデンのガイドライン

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ヾ(*´∀`*)ノ水銀燈たん、真紅たん。

「真紅ってぇ、むかし〜」
 部屋から水銀燈の声が聞こえる。どうして彼女がここに? 真紅は不安になった。
彼女はもうこの現世にいないはず。あの子はもう戻らない。
 恐る恐る、真紅のために少し開けてあるドアから部屋を覗いた。ジュンは誰かと話し
をしてる。
「ジュン、どうしたの?」
 バッと勢いよく開けはなったそこに、水銀燈が居た。彼女の体は繋がってるし、黒い
翼も健在してる。
「な、なんで水銀燈が。……どうして」
「あらぁ、失礼しちゃうわね、真紅ともあろうが話に割り込むなんて」
 二人おそろいのカップを口に傾けながら、水銀燈は言った。
「お、俺が直したんだよ」
「ジュ、ジュンが?」
「ありがと、ジュン」
「そんなことないよ、水銀燈」                              
6232/4:2005/10/30(日) 16:39:36 ID:JJHnEjzQ0
(いつのまに……ジュン、私より近くない?)
 平静を装って真紅は聞いた。
「水銀燈、それ私のカップじゃないかしら」
「そんなことないわ。私が持参したの」
「真紅のはこちらにあるよ」
(そんなの分かってる。フォローはいらないはよ、ジュン)
「ジュン、さっさとお茶をいれなさい」
「ごめん、今飲んでるのはお茶じゃないんだ。ヤクルトだよ」
 ヤクルトを開けて、お構いなしに真紅専用カップに入れている。
(な……ま、いいわ。今日は水銀燈の特別な日)
「ありがと、ジュン」
 ブッ。真紅はあぶなく吹き出す所だった。
「水銀燈、自分の席に座りなさい」
(おさえておさえて)
「はい、あ〜ん」
 水銀燈はシモベの口に苺を運んでいた。
 しかもそれに答えてるジュン。 
6243/4:2005/10/30(日) 16:40:43 ID:JJHnEjzQ0
「あ〜ん」
「おいしい?」
「水銀燈、ジュン。二人でなにしてたのかしら」
 真紅の声は震えていた。
「それは二人だけの秘密だもんね〜」
「う、うん。真紅は別に知らなくていいだろ」
(し、しもべのくせに)
「しもべ、あとでたっぷり話聞くわよ」
「真紅、私のマスターをいじめないで」
「マ、マスター?」
「ああ、契約したんだよ、ね」
「ねー」
「水銀燈、ジュン」
「なに?」
 二人ははもった。
「許さない」
6254/4:2005/10/30(日) 16:41:50 ID:JJHnEjzQ0
「う、う〜ん」
「真紅、起きろ、起きろよ」
「ん〜ん」
 薄目を開けると、いつものジュンがいた。
(私としたことが、夢と気づかないなんて)
「ジュン、お茶をいれてくださる?」
「ああ、待って……はい、ヤクルト」                      終わり

ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ 水銀燈たん、真紅たん!!
サッミ|