民明書房刊 究極なる奥義のガイドライン

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915水先案名無い人
栗すます(標準語では「栗すまし」)

青森県の一部地域では 「くりすます」といって 
冬至を祝って 栗のおすましをつくって飲む地域がある。 
大昔 大時化で北前船がこなくて 冬至用のカボチャや 
さとうやみりんが届かず カボチャに似た味の栗を使い 
調味料を少なめに すましじたてにしてたべたのが 
そのはじまりだとか。 
明治時代に北海道で農業指導にあたってたクラーク博士が 
クリスマスを祝うというので 青森出身の学生が 日本にも 
同じ風習がありますと言って さっそく 栗のおすましを作ってあげた。 
氏は生徒の勘違いに苦笑しつつも、文化の違いに思いをはせながら 
学生のおもてなし料理をいただいて 楽しいクリスマスを過ごしたそうだ。 

(民明書房刊 『日本の食べ物よもやま話』より)