民明書房刊 究極なる奥義のガイドライン

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901水先案名無い人
プロシミン

 1929年、治安維持法制定後多くの共産主義者が逮捕されたが、中には冤罪で捕らえられた者も
多く、警察は頭を悩ませていた。そんな中、東京帝国大学医学部教授、赤井邦道氏が拷問で死亡
した共産主義者の脳を解剖し、その思考回路を研究したところ、左脳に未知の脳内ホルモンが多く
分泌されていることを発見した。このホルモンはどうやら論理的思考プロセス形成を妨害する作用
があるらしく、そのことから「プロシミン」と命名された。警察はプロシミン分泌量を調べることで罪の
有無を判断できるようになった。
 プロシミンが分泌されるメカニズムは現在も不明であるが、症状として、
・論理的思考ができなくなる
・体制の中や集団での生活に支障をきたす
・「地上の楽園」なるものを信じている
・「9」という数字を異常に神聖視している
 などがある。戦後登場した「プロ市民」の語源は、元々プロシミンによる症状が悪化した人間の
暗喩であったことは言うまでもない。プロ市民が憲法9条改正に反対しているのもこの症状が
原因である。
 余談ではあるが、過去に学校で「9」という数字が机を使って描かれていた事件があった。
これはプロシミン重症患者の仕業だと言われている。

ミュンヒハウゼン出版刊「世界の難病・奇病」より