ユッキーはそれから2年後に死んだ。のガイドライン:2

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176ペリーヌ物語@世界名作劇場
おじいさんはそれから2年後に亡くなりました。
一緒にダンスを踊ってから4年たった今でも思い出す回数は変わらない。
みんなとは工場を継いでからなかなか会えません。
最後に会ったのはもう1年も前かしら。
ファブリさんは語学を買われて政府に
ロンドン駐在の外交官として派遣されたわ。マロクール初のレジオン・ド・ヌール候補よ。
早くもモン・セイニュールと呼ばれて来年は一等書記官みたい。
ルクリおばさんはあちこちで商売をしています。まだ行きたい土地があるそうです。
ロザリーはお母さんになってしまっておめでとうというか
なんというか‥‥がんばって。
バロンはお屋敷でいつも勝手なことばかりしてる。
さみしいときにはなぐさめてくれる、お友達。
口笛ふいたら五回に一回はわたしのそばに来てくれるきまぐれな犬よ。
ゴルジモフ伯爵はクロアチア革命軍を組織したみたい。
マルセルは別の町でサーカスをしてます。いつも元気。
テオドールさんはアジアのインドシナという所で植民地経営に乗り出しました。
インドよりも遠いところで心配だけどぜひ一旗揚げてね。
ポールはパンダボワヌ工場で働きはじめました。
まあマロクールでならそう珍しいことでもないわ。
ギョームさんは御者を続けてます。
フィリップさんは顧問になっていつも経営の相談に
乗ってくれる優しい人。
それともう一人タルエルさん‥‥‥はわかりません。

そしてわたしは今‥‥
いろいろあってパンダボワヌの工場を継ぎました。
マロクールにはまた労働者がやってきました。
パンダボワヌ工場にあこがれるのはわかるけどちょっとたいへん。
わたしはあれから旅に出ていません。
‥‥でも、おじいさん。わたし、最近思うの‥‥
また おかあさんに会いたい‥