くそみそテクニック
山川純一
う〜〜〜〜トイレトイレ
今 トイレを求めて全力疾走している僕は
予備校に通うごく一般的な男の子
強いて違うところをあげるとすれば
男に興味があるってとこかナ――
名前は道下正樹
そんなわけで帰り道にある
公園のトイレにやって来たのだ
ふと見ると
ベンチに一人の若い男が座っていた
ウホッ!いい男…
ハッ
そう思っていると突然その男は
僕の見ている目の前で
ツナギのホックをはずしはじめたのだ…!
ジジー…
やらないか
そういえばこの公園は
ハッテン場のトイレがあることで
有名なところだった
いい男に弱い僕は誘われるまま
ホイホイとトイレに
ついて行っちゃったのだ ♥
彼――
ちょっとワルっぽい
自動車修理工で
阿部高和と名乗った
ホモ・セックスもやりなれてるらしく
トイレにはいるなり
僕は素裸にむかれてしまった
よかったのか
ホイホイついてきて
俺はノンケだって
かまわないで食っちまう
人間なんだぜ
こんなこと初めてだけどいいんです…
僕…阿部さんみたいな人
好きですから…
うれしいこと言ってくれるじゃないの
それじゃあ
とことんよろこばせてやるからな
言葉どおりに
彼はすばらしいテクニシャンだった
僕はというと
性器に与えられる快感の波に
身をふるわせてもだえていた
しかし その時
予期せぬでき事が…
ブルブルッ
うっ…!
で 出そう…
ん?もうかい?
意外に早いんだな
ち、ちがう…
実はさっきから小便がしたかったんです
公園に来たのもそのためで…
くうっ
そうか…
いいこと思いついた
お前 俺のケツの中でションベンしろ
えーっ!?
おしりの中へですかァ?
男は度胸!
何でもためしてみるのさ
きっといい気持ちだぜ
ほら 遠慮しないで入れてみろよ
彼はそういうと素肌にまとったツナギを脱ぎ捨て
逞しい尻を僕の前につきだした
自分の肛門の中に小便をさせるなんて
なんて人なんだろう…
しかし 彼の堅くひきしまったヒップを見ているうちに
そんな変態じみたことをためしてみたい欲望が……
それじゃ…
やります…
クン…
ズ!ズズ!
ニュグ!
は…はいりました…
ああ…つぎはションベンだ
それじゃ出します…
シャ―――ッ
チュチュ―――ッ
いいぞ
腹の中にどんどんはいってくるのがわかるよ
しっかりケツの穴をしめとかないとな
チュ――…
くうっ!気持ちいい…!
この初めての体験は
オナニーでは知ることのなかった絶頂感を
僕にもたらした
あまりに激しい快感に
小便を出しきると同時に
僕のペニスは 肛門の尿の海の中で
あっけなく果ててしまった
ああ――っ!!
ドピュッ
チャッ
シャ――ッ
このぶんだとそうとうがまんしてたみたいだな
腹ン中がパンパンだぜ
はっはっ
どうしたい
あんまり気持ちよくて…
こんなことしたの初めてだから…
はあ…
だろうな
俺も初めてだよ
ところで俺のキンタマを見てくれ
こいつをどう思う?
すごく… 大きいです…
でかいのはいいからさ
このままじゃおさまりがつかないんだよな
ヒョイ!
あっ…
ドウッ
こんどは俺の番だろ?
ああっ!!
いいぞ…
よくしまって吸いついてきやがる…!
出…出る…
なんだァ?
今出したばかりなのにまた出すってのか?
精力絶倫なんだな
ちっ ちがう…!!
なにイ? こんどはウンコォ?
お前 俺をバキュームカーとまちがえてんじゃねえのか!?
しーましェーン!!
しょうがねえなあ
いいよ、いいよ
俺が栓しといてやるからこのまま出しちまえ
クソまみれでやりまくるのも
いいかもしれないしな!
え―――っ!?
――と
こんなわけで
僕の初めてのハッテン場体験は
クソミソな結果に終わったのでした…