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水先案名無い人:
こんな夜更けに、闇と風の中にノックをしているのはだろう。
それはシーツと鳥谷だ。シーツはおびえる鳥谷に鋭い打球を浴びせている。
シーツ 「鳥谷よ、なぜ後ろを気にするのだ」
鳥谷 「シーツ先生には監督が見えないの。帽子ををかぶって、ネグリジェを着ている・・・」
シーツ 「あれはたなびく旗だ・・・」
監督 「かわいい鳥や、一緒にこんか。グフフ。面白い遊びをしよう。バーにはきれいな兄ちゃんがおるし、金の服をママさんがたくさん用意して待っているで。」
鳥谷 「シーツ先生、先生!きこえないの。監督がぼくになにか囁くよ。」
シーツ 「落ち着きなさい、私のバットスイングが空気を切る音だよ。」
監督 「いい子だ、わいと一緒に行こう。わいのオキニたちがもてなすで。お前をここちよくゆすぶり、掘り、1軍登録や。」
鳥谷 「先生、先生!見えないの、あの暗いところに葛城が!」
シーツ 「見えるよ。だが、あれは連絡がなかった桧山だよ。」
監督 「愛しているで、鳥。オマエの若い肉体がたまらんわ。もう一緒よ!」
鳥谷 「先生、先生!監督ががぼくをつかまえる!監督が僕をスタメンで起用してさらし者にする!!」
シーツはぎょっとして、鳥谷を連れて走った。あえぐ鳥谷を引っ張って、やっとの思いで宿舎に着いた・・・
オープン戦打率低迷の鳥谷は先発出場が決まっていた。
岡田 「そんなもん、オマエ……数字だけで判断するんなら小学生でもできる 」