コスモスフィギュアのガイドライン

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489水先案名無い人
茂虚衆(もっこしゅう)

古代中国は漢後期の頃、権力の弱体化によって世は乱れ新興宗教が台頭していた。
その中でも末法思想で嫌世派の虚衆(こしゅう)と、繁栄再生を信じる茂衆(もしゅう)は二大勢力であり、
その相反する考えのためたびたび衝突しては死者を出すほどの争いを繰り返していたという。
しかしある時、神の声を聞いたと言う少女紫苑(しおん)が争いの場に現れ
「世は繁茂と破壊を繰り返すもの。一方のみはありえません」と説いて両者を和解させたという。
彼女の考えは一気に広まり、虚衆と茂衆はやがて
紫苑を教祖とした「茂虚衆(もっこしゅう)」へと変わっていった。
なお彼女の死後、政治の腐敗を嘆いた茂虚衆信者が
繁栄のために破壊を行う黄巾党へと変わり、三国時代を引き起こしたことは周知のことである。

現在、あるゲームのアンドロイドがKOS-MOSと名付けられているのは
虚衆・茂衆を由来にしたことは明らかであるが、
インターネットで同じキャラが邪神モッコスと崇められていることは
後期破壊的な改革を求めて暴走した茂虚衆の故事をなぞっているのかどうかはわかっていない。

民明書房刊「小説"是の性 第弐章" 限定版(呪人形付き)」付属解説冊子より抜粋