諸葛亮「布陣は山頂部とありますが?」
馬謖 「はい。山頂部です。」
諸葛亮「山頂部とはどういうことですか?」
馬謖 「常套策です。」
諸葛亮「え、常套策?」
馬謖 「はい。兵法での常套策です。高きより低きをみれば勢い既に破竹の如しです。」
諸葛亮「・・・で、その山頂部の布陣は敵と戦ううえで何のメリットがあるとお考えですか?」
馬謖 「はい。街亭が襲われても守れます。」
諸葛亮「いや、補給路を絶たれたら一巻の終わりです。それに山頂に陣を構えるのは命令違反ですよね。」
馬謖 「でも、張郃にも勝てますよ。」
諸葛亮「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
馬謖 「後に故事にもなるんですよ。」
諸葛亮「ふざけないでください。それに故事って何ですか。だいたい・・・」
馬謖 「故事来歴です。故事成語とも言います。故事来歴というのは・・・」
諸葛亮「聞いてません。退いて下さい。」
馬謖 「あれあれ?怒らせていいんですか?陣敷きますよ。山頂に。」
諸葛亮「いいですよ。敷いて下さい。山頂に陣を。それで敗北したら覚悟して下さい。」
馬謖 「運が悪かったな。今日は士気が足りないみたいだ。」
諸葛亮「処刑。」