まあ、ショボーンのチャーハンへの思い入れは凄まじいものがあるからな。
バイト中にコックのショボーンに、チャーハンを作ったお礼に誘われて、嫌々行ってみたんだが、
まず肉が凄い。キロ単位で塊で買ってくる。手土産に持ってった肉をみて「それじゃ足りないよ、
貧乏人」という顔をする。エコノミックアニマルはいつまでもチャーハンには慣れないらしい、みたいな。
絶対、その肉4キロより、俺が買ってきた肉500gの方が高い。っつうか、それほぼ脂身じゃねえか。
で、ショボーンが肉を切る。やたら切る。トンキーや毒男達もこのときばかりはショボーンを尊敬。
普段、あまり声をかけない奴がショボーンクールとか言ってる。郷ひろみか? 畜生、氏ね。
フライパンも凄い、まず汚ねぇ。米とかこびりついてる。 洗え。洗剤で洗え。つうか買い換えろ。
で、やたら作る。作ってショボーン達が食う。見た目がいいやつから食う。ゲストとかそんな概念一切ナシ。
ただただ、食う。ショボーンが作って、ショボーンが他の奴に取り分ける。俺には回ってこない。畜生。
あらかた片付けた後、「食わしてあげるよ!!」などと、落としたやつを寄越す。畜生。
で、ショボーン達、腹一杯食った後に、みんなでダイエットコークとカロリーカットのビールを飲む。
「マンドクセ」と毒男が言う。おまえ、酒どころか絶対薬やってるだろ?
トンキーも「ブヒブヒブヒー」とか言う。こっち見んな、殺すぞ。
棒人間が「太っちゃったわね」とか言って、ショボーンが「太ったら棒じゃないね」とか言う。
アメリカンジョークの意味がわかんねえ。畜生、何がおかしいんだ、氏ね。
まあ、おまえら、ショボーンにチャーハンを食うか誘われたら、要注意ってこった。