339 :
水先案名無い人:
ちょっと前のことなんだけど、バスに乗ってうとうとしてたら小さな子供がはしゃいでたんだ。
どうやら子供連れの親子が居たみたいで子供は幼稚園児ぐらいの可愛らしい女の子だった。
「ぐ〜ちょきぱ〜で、ぐ〜ちょきぱ〜で、なにつくろ〜なにつくろ〜」
ああ、そんな遊び歌俺も歌ったなぁなんて思いながら俺もその子の歌を聞いていた。
「みぎてがぐーで、ひだりてがちょきで、かたつむり〜かたつむり〜」
懐かしいなぁ。俺にもそんな純粋な頃があったっけ。
心なしかバスの雰囲気も優しくなってきたように思える。
「ぐ〜ちょきぱ〜で、ぐ〜ちょきぱ〜で、なにつくろ〜なにつくろ〜」
女の子は尚も歌を続ける。
「みぎてがぐーで、ひだりてがぐーで・・・」
おっとこれは難しいぞ。とっさに両手をグーにしてしまったが一体何に例えるのだろう。
バスの乗客もみんなニコニコしながら続きの言葉を待っている。
「うんこ〜うんこ〜」
ハァッ?!なんですと!両手がグーでうんこ!
お母さんも大分焦ってます。まさか自分の娘がそこまで想像力が豊かだったとは思わなかったのでしょうね。
前に座ってるおばさんも必死に笑いを堪えています。後ろの高校生はニヤニヤしながらメールを打ち始めました。
まぁ俺から言えるのは公共の乗り物では静かにしましょうってこった。