魔王のガイドライン

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826水先案名無い人
こんな夜更けに、闇と風の中に馬を走らせるのはだろう。
 それはカウントテンと馬だ。カウントテンはおびえる馬にびしと鞭を入れている。

テン   「馬よ、なぜ顔を隠すのだ」
馬   「邪悪な気が辺りに満ちている。街に入り込もうとしている闇を今すぐ止めなければ」
テン   「あれはたなびくニャミだ・・・」
闇の眷属「かわいい馬、一緒においで。面白い遊びをしよう。岸辺にはおいしい草が生えているし、
金の轡を私の母さんがたくさん用意して待っているよ。」
馬   「カウントテン!お前にはきこえないのか?馬やどの朧げな明かりの下馬草の上で聞いた物語
     作り物の伝説だと思っていた」
テン   「落ち着きなさい、調教師の元に帰すよ?」
闇の眷属「いい子だ、私と一緒に行こう。私の娘たちがもてなすよ。お前をここちよくゆすぶり、走り、歌うのだ。」
馬   「時が来た、護神を呼ばなければ人々を闇の眷属から守る為に」
テン   「見えるよ。だが、あれは叩かれて消えたポップ君だよ。」
闇の眷属「愛しているよ、坊や。お前の美しい姿がたまらない。力づくでもつれてゆく!」
子   「おとうさん、おとうさん!闇の眷属が村に入り込む!!ウホッ、霧を貫き天空から光を求めて彼が戦いにやって来る!?
父親はぎょっとして、馬を全力で走らせた。あえぐししゃもを両腕に抱え、やっとの思いで村に着いた・・・
既に村は陥ちていた