魔王のガイドライン

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773水先案名無い人
【20:02】父の吐く息の音で起床。まだ眠い。顔を隠す。
【20:03】夕食のかわりにひしと抱きかかえられる。頭が重い。イヤになる。「息子よ、なぜ顔を隠すのだ」父の言葉だ。うるさいんだよ。俺は健康じゃないただの病人なんだよ。「あれはたなびく霧だ…」うるせぇんだよこのクソジジイが。
【20:03】ダルい。すぐ傍でうるせぇ魔王がわめいている殺すぞ。
【20:04】「かわいい坊や、一緒においで」魔王が叫んでいる。俺にどうしろっていうんだよ。
【20:04】魔王黙殺。金の服を奴の母さんがたくさん用意して待っているらしい。うだつの上がらない奴だ。
【20:05】今日は霧が濃い。気分が盛り上がらない。早く家へ帰りたい。
【20:06】魔王がニヤニヤしている
【20:08】二人で談笑。魔王の笑い声におびえる。
【20:09】魔王の娘 登場。
【20:09】「いい子だ、私と一緒に行こう」 相変わらず元気な奴だ。「お父さん、お父さん!」本当はどうでもいい。早く館に着け。
【20:10】寒気に襲われる。臭い。服が湿って力が出ない。
【20:11】「私の娘たちがもてなすよ」魔王の娘だ。タイミングが良すぎる。どこから見ていたんだ?
【20:12】「お前をここちよくゆすぶり、踊り、歌うのだ」さようなら、魔王の母、こんにちは魔王の娘。魔王がニヤニヤしている。
【20:13】「魔王がぼくになにかいうよ」ただ枯葉が風にざわめいているだけだ。「落ち着きなさい」このセリフには飽き飽きしている。
【20:14】会話終了。「お父さん!」格好だけ聞いてみる。
【20:16】父が気づいた。「見えるよ。だが、あれは古いしだれ柳の幹だよ」遅すぎる。帰れ。うだつの上がらない奴だ。
【20:17】柳の前で魔王が娘を食べていた。魔王がニヤニヤしてこっちを見ている。色仕掛けか?殺すか?
【20:18】魔王のマントが烏賊臭い。
【20:18】魔王の娘の服も烏賊臭い。
【20:19】魔王がぼくをつかまえる!魔王がぼくをひどい目にあわせる!
【20:35】やっとの思いで館に着いた…永眠。