625 :
水先案名無い人:
こんなレース終盤に、雨と風の中にベンチュリラルースランボルギーニをちんたら走らせるのは誰だろう。
それは片山右京だ。右京はスリップする車体をなんとかコントロールしている。
ピット 「右京よ、まもなくトップのナイジェルが君に追いつく・・・」
右京 「マーシャルがコースサイドから僕を見てる。何かを訴えようと、旗を振っている・・・」
ピット 「それはたなびくブルーフラッグだ・・・」
マンセル 「そこの日本人!さっさと道をあけろ。後ろからはアランとアイルトンも迫っている!久しぶりの勝利が俺を待っているんだ!」
右京 「やっぱり道を譲らないとだめなの?ナイジェルがぼくの後ろにピッタリ付いているよ。」
ピット 「当然です・・・、早く譲らないとペナルティ&罰金です」
マンセル 「クソッタレな日本人だ!変なパーマネントあてやがって。
後ろの二人もそう思っているよ。お前なぞこのF1サーカスにいてもいなくても同じなのだ!」
右京 「まずいなぁ、ナイジェルが手を上げて怒りを表現している・・・」
ピット 「見えるよ。モニターでも中継されてる・・・。」
プロスト 「愛しているよ、坊や。お前のもたついている姿がたまらない。このどさくさに紛れて貴様らをまとめて抜いてゆく!」
右京 「あっ、さすがプロフェッサー!アランがナイジェルをつかまえる!アランがぼくとナイジェルをうまいこと抜いていく!」
フランク・ウィリアムズはぎょっとして、クルーに車椅子を押してもらいラルースに抗議に走らせた・・・。
片山右京はF1一年生だった。