横山光輝のガイドライン

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308魁!!クロマティ高校 1/2
浩一「この先一体どうすればいいんだろう・・・?
   どこか他へ行こうにもボクには行くあてもない・・・・・
   身の振り方に悩みながらもいつも通り学校へと足を進めるボク・・・・
   ・・・・・・・・・・つーか・・・・何でボク学校に行かなきゃならないんだろう?
   しょせんボクはバビル2世に生まれかわった男──
   今さら学をつけたところでどうなるという?それが罪のつぐないになるワケでもないのに・・・・」
天童「オウ おはよう」
浩一「ああ・・ なあ・・・・天童くんにひとつ聞いていいか?」
天童「──ん?何だ?」
浩一「天童くん・・・・何のために毎日毎日学校へ行ってると思う?」
天童「う──ん・・・・何だろ・・・・?何て言ったらいいのかな・・・・
   オレたち横山主人公は無意識に『居場所』を求めているんじゃないのかな?」
309魁!!クロマティ高校 2/2:04/10/30 00:50:03 ID:W1DcRYe9
浩一「『居場所』?」
天童「横山主人公ってのはさ・・・・みんな一人ぼっちなんだよ・・・・
   心に何か後ろ暗いモンを背負ってたりな・・・・
   そういう連中ってみんな居場所がないんだよ・・・・
   君だって何か後ろ暗いモンのひとつやふたつ背負っているんだろう?」
浩一「ああ・・・・ひとつやふたつじゃないけどね・・・・詳しくは言えないんだが」
天童「たしかにオレたちの学校はヒドイ学校だよ 動物園みたいだ・・・・
   いや ヘタすると動物園の方がマシかもしれない・・・・
   だけど・・・・そんなヒドイ学校でもあるだけマシじゃないか?
   ・・・・学校には仲間もいる──学校がたしかに存在してくれるからオレたちに居場所があるんだぜ」
浩一「・・・・・・・・・・・・・・
   そうだな・・・・学校が消えてなくなるワケないものな」
天童「そうだよ 何もないオレたちだけど・・・・学校があるだけ幸せだぜ」
浩一「そうだよな!!オレたちには学校があるんだ!!」


正太郎「大変だ──!!学校がなくなっちゃったよ!!」
文竜「影丸の木の葉火輪が原因で全焼しちまったらしいぞ!!」
浩一「なくなってるし・・・・」



やっぱ居場所、ナシ。
3101/2:04/10/30 00:53:46 ID:W1DcRYe9
文竜「──ウィ〜〜ス!!」
通「オ〜〜ッス!!」
鉄牛「オウ!! おはよう」
ヨミ「ああ・・・・」
天童「オィ〜〜〜ス!!」
鉄牛「清清しい好天にめぐまれて気分がいいな!!今日は一日がんばれそうだ!!」
ヨミ「ああ・・・・今日も一日がんばるがいい
   学校はないがな・・・・」
鉄牛「な!?
   オレもう とっくに元通りになってると思ってたのに・・・・」
ヨミ「そんな簡単に直ってるワケなかろう・・・・
   土台づくりから基礎工事だけでもどれだけかかると思っておるのだ・・・・」
天童「やっぱり現実はマンガみたいなワケにはいかないな・・・・」
鉄牛「けど こうして勉強できなくなってしまった今・・・・
   とても勉強したいと思ってしまうのはなぜだ──!?
   孝行したい時に親はなしというが俺は今とても後悔している・・・・
   ちゃんと学校があった時に勉強をしとけばよかったと・・・・」
通「あ〜〜それスゴイわかるよ」
文竜「けど・・教科書もなくなっちまった今どーするコトもできねえよ・・・・」
山部「心配ないよみんな!!」
一同「山部先生──!?」
山部「こういう不測の事態に備えてボクは常に非常手段というものを考えていたんだ
   はい 宿題みんなの分!!」 ドサッ
3112/2:04/10/30 00:55:09 ID:W1DcRYe9
山部「・・・・ん?どうしたの?」
通「いや・・いざ宿題を目の前にするとなんかやる気が失せてしまって・・・・」
山部「要するにみんなワガママな子供と一緒じゃないか!!
   『勉強しろ』って言えば『したくない』と言うし
   『勉強するな』って言えば『したい』と言う──
   今 世界中に勉強をしたくてもできない子供たちが何十万人もいることを知っているのかい?
   ボクらは恵まれている方なんだよ!!
   それなら宿題捨てるよ!!」
カラス「いや・・・・なんか宿題がなくなるとまた勉強したくなってくるんでさぁ──」
山部「え?本当に勉強したくなったのかい?じゃ 宿題を元に戻すよ」
鉄牛「あ〜〜またやる気が失せてきた・・・・」
山部「・・・・・いい加減にしなよまったく もう!!じゃ また捨てるからいいよ!!」
カラス「あ・・またやる気が出てきやした・・・・」
山部「また戻す」
カラス「あ〜〜またやる気がなくなってきやしたぜ〜〜!!」
山部「もう一回捨てるフリをしてまた戻す」
カラス「あ〜〜またやる気が・・じゃなくて・・・・え〜〜とどっちでしたっけ?」
山部「さて どっちでしょう?」
鉄牛「スマン・・・・本当は全然やる気ないんだ・・・・・」



山部、お前もないだろ。
3121/2:04/10/30 00:57:57 ID:W1DcRYe9
鉄牛「つーかよ・・・・何でオレらこんな状況になっても学校に来てるんだ?
   普通休みだろ!?学校がなくなったら!!」
通「そーですね・・・・台風とか雪でも休みなのに・・・・学校なくなって授業あるワケがない」
文竜「つーか実は休みなのにオレら勝手に来てるだけじゃねーのか?」
ヨミ「なぜみんな登校してしまうかワシにはわかる・・・・・」
通「何ィ!?」
ヨミ「つまり──横山主人公というものは常に孤独なのだ──
   世間を憎む反面では寂しがり屋な生き物なのだ・・・・
   寂しがり屋だから主人公になるのか・・・・主人公になったから寂しがり屋になるのか・・・・
   その辺は定かではないがな──」
山部「ヨミくん今とてもいい事を言ったよ」
ヨミ「ん?」
山部「学校というのは何も勉強するだけの場所じゃない──
   他にもいろいろする事はあるハズだ!!
   ムリに勉強を押し付けようとしていたボクが間違いだったと気づいたよ・・・・
   こんな宿題燃やしてやる!!」
通「あ!!」
鉄牛「あ〜〜また勉強したくなったよ〜〜」
戴宗「もういいよ うるせーな・・・・」
山部「・・・・という事です さあ 横山キャラのみんな!!
   それぞれの寂しさをまぎらわすために語り合おうじゃないですか!!」
通「いや・・・・あの・・語れって何をですか・・・・?」
山部「できるだけふだん話さないような話題がいいと思うよ
   少しはマジメな話とか・・・・」
ヨミ「う〜〜む そうだな・・・・
   では 就職の話でもしてみようか・・・・」
3132/2 長々と失礼しました:04/10/30 00:59:32 ID:W1DcRYe9
ヨミ「・・・・で お主は就職するのか?
戴宗「そりゃ就職しかねーだろ・・・・進学なんかハナから頭にねーし・・・・」
文竜「で オマエはどんな会社に行きてーの?」
通「う──ん まあ やっぱ安定してるトコかなあ・・・・」
天童「具体的に・・安定してる会社ってどんな会社なんだ?」
鉄牛「やっぱよ・・・・労働組合とか福利厚生がしっかりしてるトコじゃねーか?」
一同「・・・・・・・・・・ふ〜〜ん・・・・・」
通「つまらない・・・・地味すぎる・・・・」
文竜「オレもだんだんブルーになってきたよ・・・・」
カラス「やっぱアッシらって何やってもダメっすね・・・・」
山部「ちょっと待った!!そんな悲観的になっちゃダメだよ もっとプラス思考でいこうよ!!
   だいだい考えてもみてよ!!学校がなくなったんだよ!!これ以上失う物なんかないじゃないか!!」
一同「・・・・・・・・・・・・」
通「うん 山部先生の言う通りだ!!」
天童「そうだよな!!これ以上ヒドイ事なんかないな 元気出そうぜ!!」


正太郎「た・・大変だ──ッ!!今度はガイアーが爆発したぞ──ッ!!」
一同「・・・・・・・・もうダメだ・・・・・・・・」



二度目です。