【心より】財全教授のガイドライン２【恥じる】

ランダエタへ

この手紙をもって僕のボクサーとしての最後の仕事とする。
まず、僕の八百長を解明するために、込山駿に解説をお願いしたい。
以下に、八百長についての愚見を述べる。
勝利を考える際、第一選択はあくまで審判の買収であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、
勝ったはいいが、余りにも露骨でマスコミの餌食になることがしばしば見受けられる。
その場合には、かませ犬相手に防衛戦をすることが必要となるが、
残念ながら相手が見つかりそうにない。
これからの八百長の飛躍は、相手の演技力の発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ないボクサーであると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君にはもう少し優しいパンチを打ってほしい。
遠くない未来に、八百長批判がこの世からなくなることを信じている。
ひいては、僕のビデオをyoutubeにうｐした後、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。
ボクシングは金なり。
なお、自ら八百長の第一線にある者が１Rでダウンして、バレバレの判定勝ちになったことを心より恥じる。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　亀田興毅