【心から】財前教授のガイドライン【恥じる】

あ〜るへ
この手紙をもって、私の歴代で最も偉大なOBとしての最後の仕事とする。
まず、私の連勝記録を解明するために、成原博士に病理解剖をお願いするのだ。
以下に、撮影の基本についての愚見を述べる。
撮影の基本を考える際、フィルムの第一選択はあくまでトライXで万全であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実にはたわばさんの場合がそうであるように、
基本の時点で「逆光は勝利」「ピーカン不許可」等といったかたよった教え方をする例がしばしば見受けられる。
その場合には、一眼レフのボディー2台と交換レンズ5本の代金を含む年間予算5万円最低3年確保が必要となるが、
残念ながら、未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの撮影の基本の飛躍は、フィルム以外の基本の発展にかかっている。
私は、お前がその一翼を担える数少ないロボットであると信じているのだぞ、よきにはからえ。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
おまえは光画部における撮影の基本の発展に挑むのだ。
遠くない未来に、ネオパンSSによる撮影が、この世からなくなることを信じている。
ひいては、私の連勝記録を徹底解明の後、おまえの研究材料の一石として役立てるのだ。よいな。
人間負けてしまったら負けであ〜る。
なお、自ら19年間連勝を続けてきた男が早期発見できず、トクユキDD14の重連のシャッターチャンスを逃したことを、心より恥じる。

ザ･OB　トリアタマ鳥坂