【心から】財前教授のガイドライン【恥じる】

俺は世界一の外科医というコピーに引かれ
世界一になるためにはどうすればよいのか考えた
世界一なのだからどんなこともできる
手始めにパジャマで医局にカルテ、カルテとつぶやきながら飛び込む
引き出しをこじ開けカルテを奪い取り用意された偽物だと気付く
キノコが呆然としながら見てくるが世界一なので気にしない
どこの誰だかわからん奴のＣＴを見せられ
「裁判でもそのぐらいの図々しさがあればな」となじる
キノコは無言で医局から立ち去る
だがまだ世界一には不十分
次は里見の病院にゲフゲフゲフンと咳き込みながら飛び込む
里見は帰宅して家につく直前だったが世界一なので無視
左手で右手を押さえながら
「俺を診察しろ！！俺を診察しろ！！」と絶叫
里見は大急ぎでＣＴ
確実に世界一に近づく
自己診断を垂れながらＣＴに飛び込み胸部と脳を撮影する
癌患者の真似をしながら別室で待機
里見がやってきて胸部のＣＴを確認
切除されていない肺の腫瘍発見
俺は泣いた