誤解を招く紹介文を書くスレ part3

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916水先案名無い人
映画。

少女と男は故郷を離れ、はるかな異境を訪れる。
故郷の全ての人々の、自由と平和をその背に負って。

少女は理想に燃え、故郷を深く愛していた。
彼女は異郷の人を理解しようとした。そして、自分たちの居場所を作らせてくれるように頼んだ。
しかし彼女は裏切りに会い、重傷を負って倒れる。
最初は親切にしてくれた、異郷の少年。だが彼は怖気つき、自分の身を守るため少女を見捨てた。

男は技術者だった。
その屈強な肉体は、創造のため振るわれるはずだった。
しかし異境を訪れてすぐに、彼は囚われの身となった。
異郷の人々は彼の肉体のみに目をつけた。彼を兵士としてしか見なかった。
特殊な手術により、男は心を失った。
他人の意のままに操られるだけの、もの言わぬ兵器となった。
男と再会したとき、少女は驚愕し、憤怒し、悲しんだ。

戦いが始まる。
少女の故郷とかの異境の人々との間には、決して分かり合えぬ溝があった。
負傷した少女もまた、異境の虜囚となった。
あるときは暴力によって、またあるときは甘い言葉で、そして更には薬物まで投与され、
故郷と信念を否定する言葉をぶつけられ続け、少女の心は乱れる。
彼女の心は故郷と異郷との間で揺れた。
917水先案名無い人:04/07/20 15:25 ID:+4siDge/

故郷の戦士たちは勇敢だった。
地理には疎く、期待していた支援もない。
卑劣な罠に苦しめられ疲労しても、ただ自分たちの信念に従って戦った。
ついには彼らの前に、連絡を断ち姿を消したかつての同胞が立ちふさがる。
いまや敵の忠実な操り人形となった、かの巨漢の技術者の姿を見て、司令官は驚愕した。

だが彼らの戦いも非情な決断も、全ては無益なものとなる。
最終決戦と同時期に、少女は二重スパイとなって故郷へ帰還していたのだ。
今や彼女も敵国人の味方となり、故国を滅ぼすための手引きをして。

全ての工作を終えたとき、祖国は少女自身と共に、歴史上から姿を消した。
ただごく一部の異国の者たちの記憶の中に、かの少女の面影が残るのみである。

子供から大人まで幅広く受け入れられた感動巨編。
クライマックス、少女が自らの手で祖国の歴史に終止符を打ち、自身もろとも滅び行く
シーンに涙した人も多いだろう。





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