俺の仕事ガイドライン

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25水先案名無い人
233 :ネギ ◆se/xGmYaM. :04/01/31 00:42
俺の仕事は弁当に付いている小魚型醤油入れのキャップ締めだ。
毎日毎日、キャップ締め。既に醤油は入っている状態で、
こぼさずに毎日毎日締め続ける日々。
醤油入れは、同僚の先輩Kが担当だ。彼も毎日毎日醤油入れ。一日中、醤油入れ。
ある日、キャップ締めに飽きた俺は、醤油入れをやらしてくれと
先輩Kに言った。そしたら「お前にはまだ早い」と言われた。
醤油入れには、十数年のキャリアが必要らしい。
Kは容器の小魚の表情で醤油の量を決めるらしい。
曖昧な量だが小魚の心を読み取り適正な量にしてるらしい。
仙人の領域だ。
俺は大学を出てからキャップ締めを5年続けているが、
「まだ早い」との言葉で目が覚めた。
締める作業もおくが深い事を知った。学校では教えてくれない社会のルールだ。
締めすぎては、使用するとき硬くて使いづらい。もちろん、ゆるすぎてもダメだ。
先輩Kが言った。この調子ならあと5年したら醤油入れができるらしい。楽しみだ。
小魚型醤油入れを弁当で見かけたら、2人のチームプレイを想像してくれ。
これが俺の仕事だ。社会は厳しいぜ学生諸君。


見つけてきた。