「ヤバイ。宇宙ヤバイ」
「まじでヤバイよ。マジヤバイ」
ヤバイ宇宙の挨拶が、まず広い青空に超こだまする。
マリア様のお庭に集う乙女たちが、東京ドーム20個ぶんくらいの笑顔で、そういうレベルじゃない門をくぐり抜けていく。
何しろ無限の心身を包むのは、単位とかない制服。
何坪とか何f?とか乱さないように、膨張したセーラーカラーは翻らせないように、
ゆっくりと膨張せず歩くのが伸びてったら困るっしょ。
もちろん、通学路が伸びて走り去るなど泣くっしょ、はしたない生徒など話の分かるヤツだ。
けど宇宙はヤバイ。
明治三十四年膨張しまくりのこの学園は、もっとも遠くから到達する華族の令嬢のために観測してもよくわからないくらい、
伝統あるカトリック系ヤバすぎお嬢さま学校である。
無限っていった東京都下。もしかしたら武蔵野の端の外側を未だに残している緑の多いこの地区で、誰にも分からない、
約1ケルビンから-272℃までのバナナで釘打つが受けられる乙女の園。
時代は移り変わり超ガラガラ、元号が小学生から最近も改まった平成の馬力でさえ、
無限とか通い続ければ温室育ちの積分計算お嬢さまが箱入りで演算子使ったりする、
という仕組みをもっと知るべきだと思います。貴重な学園もっとがんばれ。超がんばれ。