勝手に今日輝いていたレス大賞 40

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379水先案名無い人
 全身ドゥニームの奴が集うスレパート1
http://life3.2ch.net/test/read.cgi/fashion/1050922071

厨房当時、好きだった子とは塾で席が隣同士だった。
お互い映画好きな者同士だったから、映画の話で盛り上がって
今度一緒に行こう、なんて展開になった。
でも、塾の帰り際に男友達と一緒にいるところで
「で、映画いつ行くの?」と彼女に聞かれ、同性の目が気になったヘタレな俺は
「え?あれは冗談だよ。」なんて言ってしまったんだ・・・。

その後、俺は塾を辞め、中学の違う彼女ともそれっきり・・・だと思ってた。

中学を卒業し、高校に入り、彼女に対する思いも日々風化していった。
そんなある日、クラスの違う面識のない女の子から、手紙を貰ったんだ。
彼女からだった。彼女は同じ中学だったその子に、もし同じ高校に俺がいたら
渡して欲しいといって手紙を預けてたらしい・・・。
手紙には塾での他愛のないやり取りの思い出、
俺が古典の必勝法を教えてやった事に対する感謝の言葉なんかが書き連ねられてた。
淡々とそれを読み進んでいった俺が思わず後悔の涙を流しそうになったのは
手紙の最後の一行を読んだときだった。
「あの映画の約束おぼえていたら、是非つれて行ってください」
手紙はそう締めくくられていたよ。
電話番号が書いてあったが、携帯なんて便利なものはまだない時代。
当然、それは家の番号。
女の家に電話かけるなんて当時の俺にはできるはずもなく(ヘタレなんで)
結局、映画を観に行く事もなかった。

「耳をすませば」の恋愛に素直な二人を見るといつもこの苦い記憶を思い出すよ。