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第11集:
日本公使館に住むようになってから、私は何度も深夜に自転車で
紫禁城のほとりまで行った。
城壁の輪郭を見つめながら、離れて間もない宮殿を思い、
思わず胸が熱くなった。
私の目には涙が溢れ、心の中で固く誓った。
「いつの日か、必ず君主として、ここにもう一度戻ってくるのだ」と。
「再見(サイツェン)また会おう。」
と低く呟いて、自転車に飛び乗り、飛ぶように駆けた。
公使館にいた3ヶ月の間、私の野心は日夜成長した。
「今のようにじっとしていては駄目だ。」
前からの考えが、またしても私の心に浮かんだ。
私は日本へ出て行かねばならない。
――溥儀「わが半生」より