映像の世紀のガイドライン

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235水先案名無い人
目の前の民衆を眺めながら、積年の疑問を考えていた。
それは「なぜ黒人は迫害されるのだろうか」という問いである。
簡単に見えて、奥の深い問題だ。
「迫害されるから迫害されるのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間もいるが、
それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外なにものでもない。
「ブラックパワー」という現象がある。
アメリカにおいて、黒人自らの動きにより、差別を撤廃しようという現象である。
つまり、本来の肌の色が何色であろうとも、社会正義のために
動いているとすれば、神々しく輝いて見えるはずなのだ。
目の前の民衆は社会のために動いているか否か?
それは民衆の裏側に回ってみることでわかる。
社会の下層階級から観察することで、民衆はいよいよ奮起し、
神の意思が見えるはずなのだ。
裏側に回ってみたところ、民衆は動いていた。
よって我々黒人はきっと一つの民として約束の地に到達すると言える。
今夜、私は幸せだ。心配も恐れも何もない。
神の再臨の栄光をこの目でみたのだから。

          マーチン・ルーサー・キング2世
                 最後の日記より