「諸君 私は〜が好きだ」を貼って <6>

このエントリーをはてなブックマークに追加
52水先案名無い人
「最も恐るべき架空戦記作家とは何か。分かるかね名無し三等兵?」
「・・・・・・佐藤大輔」
「そうだ、その通りだよ。我らが御大佐藤大輔だよ三等兵。では何故御大はそれ程までに恐ろしい?」
「御大は弱点だらけだ。無知を嫌い、貧困を嫌い、過ぎたアルコールや食事は内蔵を焼く」
「RSBC、パシスト、皇国、遙かなる星を終わらせられず、気の短い読者に目を背かれ、
理系の読者に罵られ、殆どの読者からエロゲヲタアニヲタの誹りを受け、
安息を得られるのは只一つ、暗くなま暖かい秋葉原のみ」
「それでも御大は無敵の架空戦記作家と言われる。正日、何故だか分かるかな」
「作中で超巨大戦艦を暴れさせること?」
「それは決定的ではない」
「独特の文体で、読者の心を虜にする?」
「少々役不足だ、彼の秘術はそれだけに限らん」
「次々と新作アイデアを思いつき、幾らでも新シリーズを増やす?」
「それは確かに恐るべきことだ。だが無敵か、とは少し違う」
「もっともっともっともっと単純なことだ」
「・・・・・話が面白い?」
「そうだ。御大はとっても面白い架空戦記作家なんだよ、三等兵」
「心理描写、戦闘描写、諧謔、ボリュームetc.etc.
しかし最も恐るべきはその純粋な魅力、面白さだ。
読者の心を大泥棒の三代目のように、軽々と盗み去る」
「そしてたちの悪いことに、御大はその魅力を自覚していない。
売れっ子作家ではなく、あくまで好きな時に好きなように書く、道楽作家だ。
大輔の信者となることは飢え死にを意味する。
良いかね三等兵、御大は自分の力を知らない、永遠の道楽者なのだ
これを最悪といわずして何と言うのか」