「諸君 私は〜が好きだ」を貼って <6>

このエントリーをはてなブックマークに追加
473高千穂 ◆VyZKkSDatc
「今日の姫はじめでもっとも楽しみなのは何か わかるかねインテグラ」
「・・・・・・・彼女がきもので来る」
「そうだその通りだよ 彼女がきもので来るんだよインテグラ
 ではなぜきものはそれほどまで楽しみか?
 きものは弱点だらけだ
 悪天候を嫌い 階段を嫌い 着付け代や髪のセット料は財布を干す
 帯がキツくても緩められず 食事に気を使い トイレに気を使い
 ほとんど着た事が無いのであまり動けず 露出でチャイナドレスに勝るのはわずかに
八つ口とうなじだけ
 それでも振袖はとっても楽しみだ
 インテグラ 何故だかわかるかな」
「・・・・・・・お正月っぽくていい?」
「それは決定的ではない」
「ウチの親やばあちゃんと会ったときに高感度が上がる事?」
「少々役不足だ 最初から諦めている」
「何割り増しか 美人に見える?」
「それは確かにうれしいことだ だが楽しみか、とは少し違う
 もっともっともっともっと単純なことだ」
「・・・・・・・萌える?」
「そうだ 着物はとっても萌えるのだよ インテグラ
 色彩  デザイン 着こなし チラリズム
 大和撫子幻想 下着を着けてない お代官様ごっこ  etc etc
 しかし最も楽しむべきはその一般人には説明しにくい感情・・・『萌え』だ
 長い袖を軽々とセーラームーンのお下げの様に振りまわす
 そしてたちの悪いことにあの女はその力を自覚している
 自分の財布からでなく 私のカネを使って美容室に行く『暴君』だ
 やる事は普段と同じなのに すっげぇ楽しみだ

いいかねインテグラ きものとは、もはやセーラー服を着るとイタイ
年頃の彼女を持った私にとって「はじめてのコスチューム
『プレイ』」なのだ これを最高といわず何をいうのか」