273 :
1/2:
26 :おさかなくわえた名無しさん :03/12/08 19:46 ID:iZnq3y0/
以前電車にのっていたとき遭遇した場面。
長くなっちゃってごめんなさい。
とある駅で、中年男と少女(男の娘?小学校低-中学年)、
杖をついた老婆(男の母親?)の三人組が乗ってきた。
そのおばあさん、ちっちゃくてもう見るからに足元おぼつかなくて
見ているこっちがドキドキしてしまうような高齢者。
昼下がりで車内は空いていて、おばあさんはヨロヨロと杖にすがり
空いている席に座ろうとするのだが、親父と少女は
手を貸そうとしないばかりか
「ったくさっさと座れこのババァ チンタラやってんじゃねぇ」とか
他の乗客が一瞬ギョッとするような罵声を大声で浴びせかける。
親父、少女、老婆の三人は並んで座り、電車は動き出した。
すると、少女が老婆の杖を掴み、取り上げようとする。
多分、少女としては「荷物を持ってあげようとしてる」
つもりだったのだろうが、老婆にとっては必需品の杖。
一瞬抵抗しするが、少女によって力づくで奪われてしまう。
274 :
2/2:03/12/08 23:14 ID:Jbqm2mxi
二駅ほど行ったところで降りるしぐさを見せる中年男。
ドアは開き、中年男はひとりサッサと電車を降りる。
続いて少女も。老婆の杖をもったままで。
一瞬あっ・・という感じで老婆の手が泳いだ。
杖無しの状態で、必死で後をついて電車を降りようとするが、
腰は75度くらいに曲がってるし足プルプルしてるしで今にも転びそう。
老婆がついて来ていないことにやっと気づいた男は、
「早く来い何やってんだババァ」とか怒声を吐くが、
ドアが閉まることを恐れてか、手を貸しに車内に戻って来ようとはしない。
一瞬他の乗客数人が手を貸そうと立ち上がるも、そこで無情にもドアは閉まった。
ドアの向こうにはまだ何か叫び続けている、鬼のような顔の男。
そして厄介なもの見てをさげすむような表情の少女。
27 :26 :03/12/08 19:47 ID:iZnq3y0/
電車は動き出し、途方にくれた老婆が残された。
車内は、気まずい雰囲気が流れたけれど、みんな何だか
義憤に駆られたような表情になっていた。
次の駅で、先ほど手を貸そうと立ち上がっていた乗客の男性が
付き添って一緒に下車してあげていた。
きっと前の駅まで送ってあげてたのだろう。
・・・何がショックだったって、その女の子の顔がね。
暴言吐いてる男の表情にそっくりだったのよ。
杖を奪い取ってるときの、「親切にしてやろうとしてんのに何が気に入らないの!?」
と言わんばかりの表情とか。幼い子供にこんな表情が出来ることが衝撃ですた。
DQNはDQNの手にによって。
こうして育てられていくんだな・・とぼんやり思った午後でした。