さわやかな朝の挨拶のガイドライン 第三章

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309水先案名無い人
「グランナイツの諸君」
「合神せよ!」
さわやかなサンドマン様の号令が、澄み切った城内にこだまする。
サンジェルマン城に集うメイドたちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、城の中を駆け抜けていく。
汚れを知らないちびメイド達が狙うのは、エイジ様の下着。
風呂では手ぬぐいを湯船につけないように、客人が来たときはピクニックに出発するように、
旅行の際にはレイヴンは留守番なのがここでのたしなみ。
もちろん、「ゴッド・グラヴィオォーン!!」のシャウトがしたいがために、メイド隊に歌わせる城主など存在していようはずもない。

アースガルツ。
クライン・サンドマンが創設したこの組織は、もとは宇宙からの侵略者ゼラバイアに対抗するためにつくられたという、
伝統ある地球防衛組織である。
サンジェルマン城。とりあえず日本のどこかの面影を未だに残している緑の多いこの地区で、
サンドマン様に見守られ、メイド隊からパイロットまでの一貫教育が受けられるスーパーロボットの園。
時代は移り変わり、タイトルが無印から1度改まったツヴァイの今日でさえ、
十六話見続けても、結局はおいしいところはサンドマン様が持っていってしまうという
仕組みが未だ残っている貴重なアニメである。

*「超重神 グラヴィオン」より