さわやかな朝の挨拶のガイドライン 第三章

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19水先案名無い人
「ボクはゴムが好きだ」
「蒲乃菜は、ボクだけの蒲乃菜なんだ」
陰鬱な朝の挨拶が、閉ざされた地下室にこだまする。
ラバーフェチの主人公に監禁された少女が、今日もぬめるラバーストッキングに
指を喰い込ませ、その身をかたく縮こめている。
汚れを知らない心身を包むのは、光沢のあるラバースーツ。
肌に吸いつくゴムが好きになるように、二人でゴムの臭気に包まれて
愛し合えるように、ゆっくり歩み寄っていくのがここでのたしなみ。
もちろん、脱いだラバースーツの汗や垢をぬぐい去るなどといった、
はしたない少女など存在していようはずもない。

蒲乃菜の監禁。
主人公の手によるこの所業は、もとから蒲乃菜に合わせてつくられた
ラバースーツを着せてなされた、伝統あるラバーフェチ養成法である。
廃工場の地下。簡易ベッドと下水溝だけの寒々しいこの部屋で、人目を憚り、
ラバーマスクを着けたままでの食事からラバースーツ着用Hまでの
一環教育が受けられる背徳の園。
日にちが移り変わり、ヒロインがほかに4人も登場した状態でさえ、
十五日もゴムの臭いを嗅ぎ続ければ地下室育ちの純粋培養ラバーフェチ少女が
箱入りで出荷される、という仕組みが未だ残っている異常な楽園である。

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