ボトムズ次回予告のガイドライン

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「装甲騎兵ナガタ」第二部 クメン編

■第13話 郵政解散

だれもかもが、炎の中に沈んだ。
微笑みかけた同僚議員も、芽生え欠けた新人候補も、比例票も。
そして、あらゆる郵政造反組も同じだ。 政権交代は振り出しにもどった。
ナガタは死んだ魂を疲れた身体に包んで、泥濘と硝煙の衆議院に向かった。

次回「永田町EX−10」。 民主党は誰も政権が見えない。

■第14話 永田町EX−10

遙かなライブドアの闇を走り、広島6区の街に曲折し、
武部の泥濘に揉まれてもなお、キラリと光る一通のメール。
だが、この3000万円は何のために。 手繰り手繰られ、相寄る運命。
だが、この選挙コンサルティング費は何のために。
炎熱の永田町に第2幕が開く。

次回「疑惑」。 まだネタ元は物証を見せない。

■第15話 疑惑

回る弾倉、起きる撃鉄。 こわばった唇が追及のトリッガーを引く。
撃針がガセネタを撃ち、虚しい音を立てたとき、
皮肉にも、生の充足が魂を震わせ肉体に溢れる。
ロシアンルーレット。
この、危険な遊戯が、これこそがこのナガタに似合うのか。

次回「爆弾質問」。 証拠がなければ、リスクが上がる。
903水先案名無い人:2006/02/24(金) 02:48:48 ID:Zp6kf9YA0
■第16話 爆弾質問

買収を信じたのが幻想なのか。 心の渇きが疑惑を生むのか。
ホリエの果てに武部を見るのが期待に過ぎないことは、民主党の誰もが知っている。
だが、武部の瞳の光が、唇の震えが幻だとしたら。 そんなはずはない!
ならば、汚職の全ては幻想に過ぎぬ。 では、特捜部の完全否定はなぜだ。

次回「反撃」。 喜劇的なるものが牙をむく。


■第17話 反撃

変わる、変わる、変わる。
この世の舞台をまわす自民党が、奈落の底でまた動きはじめた。
前原が軋み、野田は呻く。 舞台が回れば吹く風も変わる。
昨日も、今日も、明日も、批判報道に閉ざされて見えない。
だからこそ、見えぬネタ元を求めて、消せぬ証拠を探して求めて。

次回「メール公開」。コピーに信憑性などあるのか。

■第18話 メール公開

政争のための追及。倒閣のための質問。
歴史の果てから、連綿と続くこの愚かな行為。
ナガタは悩み、ナガタは傷つき、ナガタは自らに絶望する。
だが、強がりは絶えることなく続き、またナガタが呟く。
「 たまには、火薬の臭いを嗅ぐのも悪くない 」

次回「強行突破」。 小泉も、ピリオドを打たない。
904水先案名無い人:2006/02/24(金) 02:51:57 ID:Zp6kf9YA0
■第19話 強行突破

さだめ、絆、えにし。人間的な、余りにも人間的な、そんな響きはそぐわない。
権力の臭いに導かれ、派閥抗争の炎に照らされて、
永田町近くの料亭の一つで出会った、60億年目の小沢と菅。
これは、単なる偶然か。

次回「前原おろし」。 笑撃のあの日からをトレスする。

■第20話 前原おろし

代議士は、国会質問に何を求める。
与党議員は、ただ政権の賛美のため、時間をつぶす。
馬淵澄夫は、理想のために耐震偽装をを血潮に染める。
また、ナガタは、根拠なきメールのために硝煙と死臭にまみれる。
罵倒の雨は汚れた大地をみそぎ、流れとなり、川となって常に大海をめざす。

次回「雲隠れ」。 ナガタは流れに逆らい、そして力尽きて流される。

■第21話 雲隠れ

自称記者の虚言癖が全ての始まり。
芽生えた虚言は偽造を、偽造はメールを生み、メールは質問者を求める。
質問者はやがてナガタに行き着く。ナガタは武部を呵責なく攻撃し、衝撃の嵐を育む。
そして、放たれた雷は自分を打つ。

次回「ガセネタ」。 確認されえない情報はない。
905水先案名無い人:2006/02/24(金) 03:01:54 ID:Zp6kf9YA0
■第22話 ガセネタ

炎熱の党首討論が、狂気をはらむ。
それぞれの望み、それぞれの思惑。せめぎ合う国政調査権と、示されない新情報。
論戦をくぐり抜けたとき、突然現れた一刻の手打ち。
沈みゆく夕陽に、小泉と前原の影が重なる。だが、思いは、切なくすれ違う。

次回「党首討論」。 夜の闇も茶番を隠せない。

■第23話 党首討論

嵐が吹かねば、武部を倒せぬとするなら、国会を走る無謀な風となろう。
暴走の果てにしか政権を奪えないものなら、疑惑のメールに身を任せよう。
薄弱なガセネタを担い、ナガタが昂然と顔を上げる。

次回「海外口座」。 放たれた矢は、標的を射るか。自分に刺さるか。

■第24話 海外口座

崩れ去る信用、裏切られる支持者、断ち切られる政権交代。
そのとき、前原の呻きを伴って流される血。
「ナガタは、何故…」
追及も攻撃も息を潜め、涙を隠している。
血塗られた過去を、見通せぬ明日を、切り開くのは党首辞任のみか。

次回「立証断念」。 ナガタは、心臓に向かう折れた針。
906水先案名無い人:2006/02/24(金) 03:04:10 ID:Zp6kf9YA0
■第25話 立証断念

勇み足は撓みに撓み、そして、放たれた。
怒濤とは正にこれ。 疾風とは正にこれ。 民主党に荒れ狂う抗議と非難。
耐震偽装もBSEも防衛談合も煙に巻かれ、波に飲まれ、過去へと流される土砂流。
喜劇は堆積され、歴史となり、神話となる。

次回「入院」。 ナガタは、政治の裂け目に落ち込んだピエロ。


■第26話 入院

永田町での旅が終わる。
振り返れば遠ざかる、地獄の議事堂。 議席よさらば。
薄れゆく意識の底に、仁王立つ武部と小泉。 耳に残る叫喚、耳に焼きつく罵倒。
次の旅が始まる。 旅と呼ぶには余りに厳しく、余りに哀しい。

みそぎに向かってのオデッセイ。

次回「辞職」。 ナガタは四国へ遍路に向かう。

                          装甲騎兵ナガタ クメン編 完